韓国の主要教団から異端規定を受けている新天地イエス教証拠幕屋聖殿(李萬煕総裁)の聖徒を名乗る人物(氏名不詳)から、「新天地は新型コロナウイルス感染症の前にも10万人が修了し、新型コロナウイルス感染症が発生して以来、多くの困難の中でも昨年再び10万人の修了式を成し遂げました」として、私たちが異端なのかどうか、誤解を解いて会話をしたいと呼びかけるメールが多くの牧師に届いている。
新天地イエス教は、既成教会に密かにスパイを潜入させ、信徒を自分たちの聖書勉強に誘い教会を乗っ取ることで知られていたが、近年は「新天地」と名乗ってオンラインセミナーに勧誘する手口が多くなってきた。
「10万人の修了式」は2019年11月10日に続き2022年11月20日にも韓国で開催したと宣伝されている。
だが、「10万人」は、既成の信者を動員し大幅に水増しして見せかけたフェイクであることが、脱会者の証言で判明している。新天地は求道者を「研修生」と呼び、黙示録を中心とした独自の教理を研修生に徹底的に教え、李萬煕(イ・マンヒ)総裁が永世の(永遠に死なない)再臨のキリストだという信仰に誘導する。その研修を終えた者たちを集めて盛大な修了式を行ってきたが、コロナ禍の2020年と2021年はオンライン修了式だったため、2022年の対面式修了式は3年ぶりの大規模イベントだった。
しかし、韓国の異端専門誌「現代宗教」によると、これは新天地の信者に絶え間ない成長を示して新天地が本物だと信じさせるための演出だという。修了式の規模は年々大きくなり、2019年の「10万人修了式」は新天地信徒の最大の誇りだったが、その修了式にはすでに信者である者たちが大量動員されていたことが脱会者たちの証言で分かった。
1月27日に件名「初めまして」でseongho yooのアドレスから届いたメールは、いずれも牧師または教会のものと見られる24件のアドレスが表示されている。メールを受け取った牧師は、知っている牧師のアドレスも含まれていたという。「多くの牧師が新天地に関心を持ちオンラインセミナーに参加している」と見せかけるのも彼らの手口だ。このメールでは「聖書を基準にして、私たちが異端なのかどうか、直接、私たちの教理をユーチューブを通じて聞いて判断していただければ幸いです」と勧誘している。
メール全文は以下▼
Date: Fri, 27 Jan 2023 22:49:39 +0900
Subject: 初めまして。
—-初めまして。
私は新天地イエス教証拠帳幕聖殿(新天地)に通う聖徒です。 突然のメールにもかかわらず、お読み頂いた事に感謝申し上げます。私が、このように手紙を差し上げることになった理由は、イエス様が、主にあって互いに愛し合い、許し合いなさいと言われたように、新天地に対する誤解を解いていただき、会話ができればと思い、メールを差し上げることになった次第です。
新天地は新型コロナウイルス感染症の前にも10万人が修了し、新型コロナウイルス感染症が発生して以来、多くの困難の中でも昨年再び10万人の修了式を成し遂げました。
新天地が多くの誤解を受けているにもかかわらず、短い期間の中で、このように多くの人が修了し、また全世界で多くの牧師の方々がユーチューブ映像を見て新天地とMOUを結び、さらには教会の名称を変え、看板も変えることも起きています。
聖書を基準にして、私たちが異端なのかどうか、直接、私たちの教理をユーチューブを通じて聞いて判断していただければ幸いです。
また、牧師先生が、お時間が許すなら、こちらの講師をお呼び下されば、一緒に誤解を解いて会話をしたいと思います。
寒さの折、どうぞ、お体をご自愛下さい。
お返事をお待ちしております。最後まで、ご拝読いただき、ありがとうございました。——————— Original Message Ends ——————–
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