韓国内の報道によると、女性信徒への性的暴行容疑で鄭明析(チョン・ミョンソク)総裁が拘束されたキリスト教福音宣教会(J M S、通称「摂理」)のナンバー2と呼ばれるチョン·ジョウンをはじめとする一部助力者6人のうち2人が拘束された。
韓国最大の通信社ニューシスによると、大田地方裁判所のソル·スンウォン令状専担部長判事は4月18日、準類似強姦の疑いが持たれているチョン·ジョウンと、彼らの犯行を幇助した疑いが持たれている共犯Aに対する拘束令状を発行した。ソル判事はチョン·ジョウン容疑者とA容疑者は証拠を隠滅し逃走する恐れがあると見て、拘束する必要があると判断した。
ただし、強制わいせつおよび準強制わいせつ幇助、準強姦および準類似強姦幇助の疑いを受けた残りの4人に対しては「住居が一定であり、犯行を認め今後捜査に誠実に臨むと誓っている」ことから、「JMS脱退以後の行跡を見たところ、逃走したり証拠を隠滅する恐れがあるとは言い難く、このうち3人は住居が一定で家族関係などを考慮しても逃走するおそれは少ない」とした。大部分の証拠資料が収集され、被疑者の正当な防御権行使のために拘束する必要は少ないという。
検察は3月23日、忠清南道錦山郡(チュンチョンナムド·クムサングン)にあるJMS修練院と世界宣教本部など10か所余りを同時に家宅捜索した。この中にはチョン・ジョウン容疑者が担当する京畿道城南市盆唐(キョンギド·ソンナムシ·ブンダン)の教会も含まれている。
特にチョン·ジョウン容疑者は鄭明析総裁(78)が女性信者に性的暴行を加え、わいせつ行為をする過程で共犯の役割を果たし、世界宣教本部副牧師など残りの5人もこれを幇助した疑いが持たれている。
一方、鄭明析容疑者は2018年2月から2021年9月まで香港(注=一部に英国籍との報道もある)およびオーストラリア国籍の女性らに対し、数回にわたってわいせつ行為と準強姦をした疑いで、大田地裁において裁判を受けている。
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