朴玉洙氏は韓国の主要キリスト教団が「異端、カルト規定」。市側は長年続く地元のキリスト教会主催イベントの一つと誤認か
朴玉洙(パク・オクス)氏が代表を務める救援派(クオンパ)の運営団体による活動が活発化している。先月はクリスチャンリーダーズフェローシップ(CLF)と称する団体名で各地のキリスト教会にイベントの案内が配布されたことは記憶に新しい。この団体は、韓国の主要なキリスト教団総会決議で教理上の「異端」、「カルト集団」と規定されている。
本紙代表の張清益(チャン・チョンイク)牧師は次のように警鐘を促す。「映画会やイベントに参加すると朴(パク)氏のグループから自己啓発セミナー(マインド講演)に勧誘される可能性があります。そこには救援派の教えが必ず待っています。最終的には教祖の教え、指導が絶対であると信じ、そこを抜けられなくなるでしょう。」
このグループは3つ分かれており、韓国でセウォル号沈没事故を起こしたグループ代表ユ・ビョンオンは謎の死を遂げている。キリスト教の教えとは異なった教理に立つばかりではなく、反社会的な行動は韓国で次々とメディアにより報じられているが、日本側には正確な情報が入ってきていないのが現状だ。薬事法違反、不動産にまつわる刑事事件も引き起こしている。教祖は「癌が必ず治る」と根拠もないセールスを行い事件に発展している。
近年は海外の政治家との関係を深め、日本でも行政に近づくなどその動向が注目されている。「キリスト教系団体」と称して「グッドニュース宣教会」「IYF国際青少年連合」「マインド講演」などの団体、イベント名で映画会、コンサート、セミナーを開催している。
この度、地元の教会からの情報提供で狭山市(埼玉県)が後援する救援派の映画会が行われることが明らかになった。狭山市、所沢市、入間市など周辺地域は地元の正統派のキリスト教会が毎年チャリティーコンサートを開催し、自治体や被災支援に大きく貢献している。これら団体は異端、カルトとは一切無縁の教会や牧師たちである。そこで得た他人の信用を巧みに利用して救援派(国際青少年連合、マインド講演等)が入り込んだとみられる。それらしい団体名で活動しているので容易に判断ができないのが現状だ。十分に警戒しなければならない。