2018年の決議後、規定内容を大幅に変更 神学的に異端的要素は明らか
現代宗教 2021年6月1日号
基督教大韓聖潔教会(韓国ホーリネス 総会長=ハン・ギイェ牧師)は去る5月25日に開かれた第115回定期総会で、崔パウロ氏が代表を務めるインターコープ宣教会について2018年の総会で規定された「鋭意注視」から「警戒対象」に引上げられたことがわかった。同教団は即日、決議事項を変更した。その様子を教団が運営する「韓国聖潔新聞」が報じた。
基聖(略して「キソン」と読む)の異端似非(カルト)対策委員会(委員長イム・ソンウン牧師)は、インターコープ宣教会に関する決議事項の変更について「これまでインターコープは二元論的創造観と独自の世界観、過激な終末論、世界宣教と称しながら独善的で排他的な活動を続けて来た。異端的要素が明らかであることを教団として神学的立場から繰り返し指摘してきた。問題提起されるたびに団体側に公式な見解を述べるよう働きかけてきたが納得できる回答を得ることができなかった」とし、「新型コロナに対する防疫意識が低く、集団感染事件をきっかけにインターコープに対する警戒が一層強まった」と決議に至った経緯を述べた。
異端似非対策委員長は「今回の第115回総会の決議により、インターコープが姿勢を改めてすべての保守プロテスタント、福音主義教団と協力し、宣教の使命を全うすることを強く願う」とコメントした。基聖は2018年の総会で1年間かけて同宣教会の活動を鋭意注視すると規定した。今総会までの間も委員会を中心に調査が続けられていた。