“宗教弾圧”を口実に流入「中国政府を打倒する聖戦前の地」韓国が国際的な活動拠点に

中国発祥のカルト集団「全能神教会」はここ数年、韓国に活動拠点を構え急成長を続けている。全能神の公式サイトなどで活発に配信される映像(Eastern Light Film Works)はソウル市広津区(グァンジング)君子洞(クンジャドン)にあるビル内に事務所を構える「株式会社イーストン・ライト・ピクチャーズ(東方の光)」で製作されていることが明らかになった。同社は、広津区から「映像配給会社」の事業登録を受けていることもわかった。

全能神の映像が韓国で設立された映画配給会社から配信されていた。(Eastern Light Film Worksより)

同社は音楽映像配給業、流通関連事業、ミュージックビデオ制作、一般映画およびビデオ制作、輸入が主な事業内容であると登記簿で確認できる。代表取締役は金(キム)某氏、李(イ)某氏の2名だ。韓国人信者の献身的な支援が全能神拡大に一層の拍車をかけているのだ。

同社はフェイスブック、Twitter、YouTube、Googleアプリなどでも全能神に関する本、歌集、証言を発信している。最近は全能神とわからないように正統なキリスト教媒体になりすまして活発に活動している。注意が必要だ。

アメリカでも全能神の広報映画が盛んに配信されている。

韓国の異端問題を扱うメディア「宗教と真理」は、今年の1月24日、2月17日、2月20日の3回にわたって韓国の全能神が釜山からアメリカのニューヨークに大量の書籍を運送したと報じている。その量は約2.5トンを超えるという。また、全能神関係の印刷物はアメリカ宛に8トン近い量が船便で送られており、その送り主がイースタン・ライト・ピクチャーズだと判明したと報じている。米国在住の中国人コミュニティーに全能神の教えが広がっていることがわかる。

中国政府から宗教弾圧を受けていると主張し、自分たちこそが真のクリスチャンだと訴える全能神は中国から韓国に大量の信者が流れ込んだ。「中国政府を打倒する聖戦前の地」として選んだことは間違いない。彼らは観光客を装い、入国後に「宗教難民申請」を行ない、韓国に不法滞在する中国人信者たちだ。瞬く間に勢力を拡大し、農村地帯で集団生活を続け、廃業したホテルや保養施設を購入して専用居住区まで作り始めた。最近は、韓国の実業家の支援を受け、全国20箇所で農業事業を始めている。株式会社カナン、グッドランド、エデンの3社が中心となり運営されている。韓国では宗教難民を原則受け入れていない。しかし、現法では彼らを規制することが難しく、法の隙間を縫うように韓国で収益をあげはじめている。「人権侵害」「宗教弾圧」という言葉を利用したカルトの防御策に惑わされてはならない。