幹部信者ら8人にも懲役など求刑 日本国内で活動活発 今後に警戒

水原地方裁判所によると第11刑事部(キム・ミギョン判事)は9日午後2時頃、感染症予防法違反、偽計による公務執行妨害、証拠隠滅指示の疑いなどで起訴された李萬煕(イ・マニ)被告(89)に対する結審公判が始まり、検察は懲役5年と罰金300万ウォン(約30万円)を求刑した。

11月18日に撮影された李萬煕被告(画像:キリスト教ポータルニュース)

新天地(正式名称:新天地イエス教証拠〈あかしの〉幕屋聖殿)の最高指導者イ・マニ被告は8月1日に逮捕されて以来、計13回の裁判が行われてきた。検察が新天地の教祖にどのような求刑を行うのか注目されていた。

検察はイ被告に対し容疑の立証に力を注いでいた。弁護人側も法的な防御線を引いて被告の容疑を否認してきた。

今回の裁判では2017年に新天地を抜けた当時ナンバー2でイ被告の愛人とされた元指導者キム・ナミ氏をはじめ、政府関係者、新天地の主要幹部ら多数が出廷し証人として被告の容疑について陳述した。先月は国税局から脱税の疑いで告発も受けていた。

9日の結審公判は被告人尋問、検察の意見陳述、弁護人による最終弁論が行われた。また今回の裁判にはイ被告と共に逮捕起訴された幹部級信者3人も出廷した模様だ。

今回の求刑に先立ち、11月30日大邱(テグ)地裁は新天地大邱教会支派長A被告に懲役3年、企画部長(信者)B被告に懲役2年、広報担当C被告ら3人にそれぞれ懲役1年6ヶ月、女性の信者会長ら3人にそれぞれ1年の禁固刑を求刑した。8人の被告は来年1月15日に判決が言い渡される見通しだ。

異端・カルト110番編集後記

日本国内でもかなり活発な活動を続ける新天地。教祖が逮捕されても信者や教育課程の受講生らに対し「無罪でありワナにはめられた」などと、韓国政府による陰謀だと説明していることがわかった。イ被告が体調不良を理由に保釈されたことを「釈放された」「無罪が認められた」と教え、「聖書の教えどおり確実に勝利している」と教祖のメシア性を強調している。信者らはイ氏を「救い主」「約束の牧者」「イエス・キリストの代理人」などと教えられ、肉体も魂も死なない存在だと崇めている。

社会はサタン、肉の親は汚れた血をもつサタンなどとして、新天地は信者に社会からの分離を強く求めている。今回の求刑を彼らはどう理解するのだろか。教会活動が困難になるとオンラインに切り替え機密性が高くなった。「総会長」と呼ばれるイ氏の言葉が絶対であり忠誠を求められる。

現在もアプリを使い正体を隠した偽装勧誘(伝道)を組織的に行なっている。自由恋愛を禁じ、結婚も信者同士しか認めないなど独自にルールが多い。受講生らは学びの段階ごとに個人情報を提出している。脱会後に実家へ脅しととれる手紙が届いた例も。若者の被害拡大を防ぐために、韓国から発信される正確な情報を読者に届けていきたい。