キリスト教福音宣教会側 出所後の教祖について「再審請求計画がある」
ニュースアンドジョイ イ・ヨンピル記者
韓国の民放番組「MBC実話調査隊」がキリスト教福音宣教会(摂理・JMS)総会長の鄭明析(チョン・ミョンソク)氏について特集を報じた。性的暴行事件を起こした教祖のチョン氏は最高裁で有罪判決を受け服役。昨年(2018年)2月に刑期を終え出所した。これだけの性犯罪者であるに関わらず未だ多くの信者がチョン氏を信仰している。
放送に先立ち、キリスト教福音宣教会側は「自分たちの名誉が傷付けられる」とし放送禁止仮処分を申請した。しかし、裁判所が仮処分申請を棄却。特集番組は3月27日に放映された。
実話調査隊はチョン氏から性的暴行を受けた被害者女性たちに会った。被害者たちはチョン氏の性的暴行は1980年から2000年まで2年間続いたと告白した。チョン氏の性的暴行が行われる前にキリスト教福音宣教会(摂理)の先輩信者たちから「事前教育」を受けたと証言した。
被害者は「先生が(チョン氏)が体を触っても驚いてはいけないと指導しました。チョン・ミョンソク先生はメシアなので貴方の体をいじくっても問題はありませんと言われた。」「先生(チョン氏)が体を触ることはあなたへの健康診断だと教わった。」「先生があなたの体を触っても驚くな。触ることであなたの病気が分かるからと教育を受けた」と証言している。
裁判所の判決後もキリスト教福音宣教会はチョン・ミョンソク氏の無罪を主張してきた。懲役10年を経て事件の再審請求も検討しているという。キリスト教福音宣教会はチョン氏の服役中に信者は1日3度の祈りを捧げていた。ある脱会者によると「チョン氏の収監番号は1178なのでその数字は祈りを捧げる時間だと信じた。未明の1時、午後1時、夜の7時、1日3回祈れば状況は変わると信じながら祈った」という。
番組では、キリスト教福音宣教会に陥ってしまった自分の子供を探すA氏についても紹介された。入信してから2年間、摂理信者となった息子と娘に会えていないという。3月16日、忠清南道の錦山群ウォルミョンドンを訪ねた。この日はチョン氏の生誕記念で数千人の信者が巡礼した。子供を探しこの地を訪ねたA氏は息子と娘に会うことは叶わなかった。子供たち(信者)は番組スタッフに対し「教えに反対する父親には会いたくない」と述べた。また、キリスト教福音宣教会側はこの父親と子供(信者)の家庭不和は自分たちとは関係がないことだと述べた。