2021年10月23日
【10月20日<教会と信仰>チャン·ウンチョル記者】感染症予防法違反、横領と業務妨害の疑いで起訴されたイ・マニ教祖(90歳、新天地イエス教証拠幕屋聖殿総会長)が2審(控訴審)裁判で、検察は1審と同じく懲役5年を求刑した。
水原高裁刑事3部(キム·ソンス部長判事)で10月19日に開かれた結審公判において、検察は「原審を破棄し、すべての罪について有罪を言い渡してほしい」とし、原審と同じ懲役5年、罰金300万ウォンを求刑した。
一審は、感染症予防法違反の疑いについて無罪判決を言い渡したが、 これに対して検察は控訴審で再び有罪を宣告するよう要請したもの。
一審の水原地裁刑事11部(キム·ミギョン部長判事)は2021年1月13日、イ・マニ総会長の横領と業務妨害の疑いについて有罪を認め、懲役3年、
執行猶予4年の判決を言い渡した。新天地研修院の平和の宮殿を新築する過程でイ・マニ総会長が約50億ウォンの教会資金を使うなどして56億ウォンを横領した疑いに対し、有罪と判断したのだ。しかし関心事だった、感染症予防法違反の疑いに対しては無罪を宣告した。 裁判所は「施設や名簿の情報提供拒否は防疫妨害と見ることはできない」と判断した。
検察は昨年(2020年)12月9日、1審の結審公判で、イ・マニ教祖に懲役5年と罰金300万ウォンを求刑した理由について、検察は「被告人はコロナ19発生初期の違法行為によって防疫ゴールデンタイムを逃がし、国民を危険に陥れた」とし、「自分たちの利益のために反社会的な活動も躊躇せず、公権力を無視して防疫を妨害し罪状が重い」と明示した。
検察は一審で無罪と判断された感染症予防法違反の疑いについて、「(新天地)信徒のうちに感染者が急増しており、保健当局としては信者の施設出席情報を管理する資料を要請せざるを得ない切迫した状況だった」とし、「被告は国家的危機状況で疫学調査に協力せず、虚偽の資料を提出した」と求刑理由を説明した。
イ・マニ教祖は2審の最終陳述で「新天地は被害者」とし、「わたしの名前の土地は1坪もない」と述べた。被告側弁護人も「感染症予防法に対しては原審の判決でも無理な企図ということが明らかになった」とし、「新天地教団に対して否定的な先入観と疑惑提起があることはよく知っているが、被告人はこれと無関係だ」と述べた。判決期日11月30日。
一方、新天地の被害者らは、2審の結審公判が行われた10月19日、水原高等裁判所に対し、「厳罰嘆願書」を裁判所に提出した。全国新天地被害者連帯(シン·ガンシク代表)は19日、水原高裁の正門で集会を開き、「宗教詐欺師イ・マニを2020年2月、感染症予防法違反と横領などで告発し、すでに1年半という時間が過ぎました。司法正義のバットで、蛇よりも邪悪な宗教詐欺師イ・マニ教祖に大韓民国の未来のため実刑を言い渡すことを切に要請いたします」とし、「司法正義のために実刑を言い渡すことを嘆願する」と述べた。
被害者連帯は続けて「イ・マニ教祖は高齢だということで量刑を考慮する理由が全くない」とし、「かわいそうな25万の信徒が… 実態は宗教詐欺だから虚構だということに気付き、早く家庭と社会に戻れるよう判事の賢明な判断を切に要請する」と述べた。
これに対して新天地側は、インターネットホームページに自分たちのオンラインセミナーを広報するだけで、何の反応も示していない。
本記事は、教会と信仰(韓国)の「イ・マニ教祖、感染症予防法違反の2審で懲役5年求刑 ー検察「原審破棄、すべての罪に有罪判決を」1審と同じ求刑ー」より翻訳したコンテンツになります。