5月連休にオンライン伝道集会を企画、メディアに広告掲載でアプローチ
韓国主要教団から「異端」、「カルト集団」と規定され警戒される救援派(クオンパ)の中で今まで国内で活動が確認されていなかった「基督教福音浸礼会」がTHE WORD FORUM(ザ・ワード・フォーラム)という自称非営利団体のウェブサイトを通じて教祖の説教を配信していることがわかった。この教団は韓国で2014年4月16日に修学旅行中の高校生らを乗せて沈没事故を起こした旅客船セウォル号の運行会社「清海鎮(チョンヘジン)海運」の会長だった故・兪 炳彦(ユ・ビョンオン)氏が率いる教会だ。
THE WORD FORUMは日本語のホームページがあるが、Copyright表示は2021となっており最近開設されたことがうかがえる。「聖書は事実だ」というYouTubeチャンネルで故・権信燦(クォン・シンチャン)牧師の説教を配信している。権氏は3つに分かれている救援派のベースを作った人物で基督教福音浸礼会の兪氏の義理の父親にあたる。日本名を語る人物がメディア各紙に「オンライン聖書伝道集会(聖書と歴史オンライン講演会)」の招待状を広告として掲載しようと計画していることがわかった。
救援派は宗教団体の正式名称ではない。「本当にあなたは救われていますか?」と救いの確信を何度も迫るような説教を語ることから韓国の主要教団がつけた「呼び名」である。この救援派は3つのグループに分かれて活動している。日本では朴玉洙(パク・オクス)氏が率いるグッドニュース宣教会を中心に李(イ)ヨハン氏の大韓イエス教浸礼会も日本キリスト教バプテスト会の教団名で活動している。兪氏のグループは活動を確認できなかったが今回の情報で「布教目的」で日本でも関係者が動き始めていることがわかった。
正式名称を名乗らず英語表記や既成教会でよく使うワードでIT布教を繰り広げる韓国異端。広告出稿を希望する団体についても十分に審査し、彼らの活動に協力しないよう注意が必要だ。案内チラシが教会関係に配布される可能性もあり、素性が不明のイベントへの安易な参加は慎重にする必要がある。