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(ソウル=ニュース1)クォン・ヒョクジュン記者

100億ウォン台の横領・背任を犯した容疑で裁判に持ち込まれたソウル九老区所在のソウル聖楽教会所属の金箕東(キム・ギドン)牧師(81)が1審で実刑を言い渡された。  ソウル南部地裁刑事合議13部(部長判事シン・ヒョクジェ)は2019年7月12日、特定経済犯罪加重処罰などに関する法律違反(背任・横領)などの容疑で起訴されたキム牧師に懲役3年を言い渡した。 しかし、法廷拘束はされなかった。

これに先立ち、検察はこの5月に開かれた結審公判でキム牧師に懲役5年を求刑した。裁判部は「被告人は霊的指導者の地位にある者として、信者たちに物質的欲望を抑制して献金するよう説教をし、聖楽教会をまるで自分の所有であるよう犯罪を犯し、その利益は60億ウォンが超える」と指摘した。

さらに、「被告は犯行について知らないと言いながらも、職員たちのせいにばかりして、責任を回避する態度を見せた」とし、「高齢で健康状態が良好でなく、犯罪収益と関連して払い戻しの意思を示した点、罰金刑以外に刑事処罰を受けた前歴がない点を考慮した」と量刑理由を説明した。

キム牧師は、40億ウォン相当の建物を教会に売却し、売買代金を受け取って教会に所有権の移転登記をしないまま、息子に贈与して教会に損害を与えた容疑で2017年に起訴された。また、2007年から2017年までに計69億ウォン相当を牧会費の名目で受け取った後、個人的に流用した疑いもある。同日の判決公判には、100人を超える聖楽教会の信者が法廷を訪れて大混雑した。 特に、キム牧師が裁判出席のために裁判所に到着する際は、興奮した信徒たちが道を塞ぐこともあった。