新型コロナ拡散問題と反社会的行動に憂慮、韓国教会の努力を台無しにした責任は重い

韓国保守プロテスタント系の主要教団が中心となって2017年に結成された韓国教会総連合(略称=韓教総〈UCCK〉共同代表会長ソ・ガンソク牧師、イ・チョル牧師、チャン・ジョンヒョン牧師)は、韓国で再び感染拡大した新型コロナウイルスの発生源の一つと見なされている宣教団体「インターコープ宣教会」(代表・崔パウロ氏)に対する非難声明を1月13日付けで公表した。総会により決議された声明文は「インターコープが韓国教会の信用と信者の信仰を脅かしかねないため、韓教総に加盟するすべての教団とその信者は(インターコープと)関わりを制限、禁止するよう」厳しい内容でまとめられ、加盟教団宛に通知された

2017年に結成された韓国教会総連合。韓国の連合団体の中で最も健全な運営が行なわれている団体として高く評価されているという(画像:ニュースアンドジョイ)

インターコープ宣教会は韓教総に加盟する主要教団から「参加禁止」などの総会決議を受けている。具体的には大韓イエス教長老会合同総会は「交流断絶」、大韓イエス教長老会統合総会は「鋭意注視・参加自制」、他にも加盟教団ではキリスト教大韓神の聖会が「参加禁止」、基督教大韓聖潔教会(韓国ホーリネス)は期限付きの「鋭意注視」、大韓イエス教長老会高神総会は不健全団体との理由から「参加禁止」、大韓イエス教長老会合神総会は異端的要素があるため「参加禁止及び交流禁止」と規定している。

声明文では「インターコープは新型コロナ拡散という深刻な状況にもかかわらず防疫規則に違反し、大勢が参加する集会を開き、その集会で感染が広がり、感染発覚後に事実を伏せ、PCR検査に応じないなど反社会的な行動を続け、信頼を損なう行為を続けている」とし、深い遺憾の意と共に早期改善を促した。

以下は声明の全文。

インターコープ宣教会は反社会的行動をやめ、防疫に協力せよ

 

韓国教会は新型コロナウイルスの爆発的感染という状況に直面し、感染拡大を防ぎ、教会の礼拝も再開を望まれる中でこのような教会の努力を無駄にする行動などにより社会的物議を醸しているBTJ(バック・トゥー・エルサレム)ヨルバンセンターの運営宣教団体「インターコープ宣教会」に対して、次の通り声明し加盟教団に要請する。

 

1 インターコープは新型コロナ拡散という深刻な状況にもかかわらず防疫規則に違反し、大勢が参加する集会を開き、その集会で感染が広がり、感染発覚後に事実を伏せ、PCR検査に応じないなど反社会的な行動を続け、信頼を損なう行為を続けている。

 

2 韓国教会の主要教団がインターコープ宣教会の活動に深刻な問題を見出してそれを指摘し、代表の崔パウロ氏は改善に応じる約束をしたにもかかわらず、改善された兆候は見当たらない。これまでインターコープについて大韓イエス教長老会合同総会は「交流断絶」、大韓イエス教長老会統合総会は「鋭意注視・参加自制」、他にも加盟教団ではキリスト教大韓神の聖会が「参加禁止」、基督教大韓聖潔教会(韓国ホーリネス)は期限付きの「鋭意注視」、大韓イエス教長老会高神総会は不健全団体との理由から「参加禁止」、大韓イエス教長老会合神総会は異端的要素があるため「参加禁止及び交流禁止」と規定してきた。これらの決議を通じてインターコープの独善的な理念と閉鎖的な活動について問題点を指摘してきた。

 

3 そこで韓国教会総連合(韓教総)は、常任理事会議(2021年1月12日開催)で同連合に加盟するすべて教団とそのすべての信者に対し下記のように要請することを決議した。

 

「BTJヨルバンセンターを運営するインターコープ宣教会はコロナ拡散後の対応などで反社会的行動を続けている点に深い遺憾の意を示すと共に早期改善を促す。またインターコープは不健全な宣教団体であり、韓国教会と信者の信仰を脅かす危険性があるため、すべての信者に対し、関わりを持つことを制限、また禁止することを要請する」

2021年1月13日

社団法人韓国教会総連合

 

共同代表会長 大韓イエス教長老会合同総会総会長ソ・ガンソク、基督教大韓監理会(メソジスト)会長イ・チョル、大韓イエス教長老会白石総会総会長チャン・ジョンヒョン

常任理事会長 大韓イエス教長老会統合総会総会長シン・ジョンホ、基督教大韓神の聖会総会長イ・ヨンフン、基督教韓国浸礼会(バプテスト)総会長パク・ムンス、基督教大韓聖潔教会(韓国ホーリネス)総会長ハン・ギチェ、大韓イエス教長老会高神総会総会長パク・ヨンホ、大韓イエス教長老会改革総会総会長イ・サンソク、イエス教大韓聖潔教会会長キム・ユンソク、大韓イエス教長老会合神総会総会長パク・ビョンファ、大韓イエス教長老会大神総会総会長イ・サンジェ