福岡アガペ教会は「クリスチャントゥデイなど張在亨牧師関係グループ」の関係先? と疑念を呈する投稿がX(旧Twitter)にあった。調べてみると、Xのアカウントは「Fukuoka Agape Church(福岡アガペ教会)」だが、教会名として「福岡アガペ長老教会」が「日本オリベットアッセンブリー教団」のロゴマークと共に表示されている(下画像)。
ホームページを検索すると、教会案内には「福岡アガペ長老教会は、1929年(昭和4年3月)を創立日とする『日本オリベットアッセンブリー教団』に所属する教会です」と書いてある。日本オリベットアセンブリー教団のホームページには、同教団が「ワールドオリベットアッセンブリー(World Olivet Assembly=WOA)に所属することが記されている。
WOAはダビデ張牧師こと張在亨(ジャン・ジェヒョン)氏が2000年に米国で創立したグループである。
https://www.fukuokaagape.org/about-us/introduction.html
「日本オリベットアッセンブリー教団」と改称する前に「あいのひかり教団」「日本キリスト教長老教会」など複数の名称から変遷してきたが、日本におけるその最初の教会「東京ソフィア教会」は1998年ごろ、張在亨氏が総会長を務めていた大韓イエス教長老会合同福音から派遣された安マルダこと安宣一が設立し、後に同教会が属した「日本キリスト教長老教会」は大韓イエス教長老教会合同福音により派遣された宣教師が組成した複数の教会の集まり(教団)であることが、2013年11月の山谷訴訟判決で事実認定されている。同判決では、張在亨氏が「昭和47年(1971)から昭和52年(1997)まで、統一教会の学生組織である原理研究会の新村学舎の責任者として活動し、昭和50年(1975)2月8日には統一教会の合同結婚式に参加していた」事実も認定されている。
福岡アガペ長老教会がホームページで表示している「1929年創立」は、あいのひかり教団が合併によって宗教法人格を継承した「旧アメン教団」の源流が活動を開始した年であり、大韓イエス教長老会合同福音ともWOAとも歴史的な関係はない。あいのひかり教団の沿革には「2012年に(アメン教団が)教団名を『あいのひかり教団』に変更した」と記されていた。
2020年5月時点で「あいのひかり教団」のホームページに掲載されていた教団沿革には、教団創立日を「1929年3月18日」と記載していた。
ところが2022年のホームページ教団沿革では、教団創立日が「1952年(昭和27年)」に
現在のホームページからは「アメン教団/アメンの友」時代の記述は削除され、「あいのひかり教団」そして「日本オリベットアッセンブリー教団」へと改称したことしか書かれていない。
福岡には日本キリスト教長老教会の時代から教会があったが、名称は「福岡アガペ長老教会」でも「福岡アガペ教会」でもなかった。現在、張在亨氏のグループとは無関係の海外韓人長老会(KCPA)に属する「福岡アガペキリスト教会」が福岡市早良区城西に存在する。一方の「福岡アガペ(長老)教会」は福岡市中央区六本松にあり別ものだが、名称が酷似しており紛らわしい。正統なプロテスタントの他団体と誤認を招くような名称の使用例としては、他に「クリスチャントゥデイ」「日本キリスト教長老教会」「…アッセンブリー教団」などがあり、関係団体では混同しないよう注意を呼びかけた例がある。
福岡アガペ長老教会は現在、SNS上で「韓国語で聖書を学ぶ会」に勧誘するなどしている。