会場は3万人満席 屋外やホテル、関連施設でも中継。総勢6万人近く集まる。被害者家族「統一教会の操り人形になってしまった二世信者たちを思うと心が痛む」悲痛な声

韓国の清心平和ワールドセンターに集まる二世信者(合同結婚式)とその信者家族、関係者たち。会場は3万人近くで満席となり立ち見もいるほどだという。(参加者提供)

5日から続いている統一教会(世界平和統一家庭連合)の超大型イベント。先程、午前8時50分から韓国の清心平和ワールドセンターで二世信者を対象とした合同結婚式がスタートした。今回のイベントは故・文鮮明(ムン・ソンミョン)氏の生誕100周年を祝うことが最大の目的だというが実際は統一教会が掲げる“地上天国の完成”と“二世信者の合同結婚式”がメインだという。今のところ地上天国完成について具体的な言及はない模様だ。二世が合同結婚に参加することで組織の基盤をより確かなものとし内外に対し統一教会の力を誇示することが狙いだと思われる。

被害者家族は本紙の取材に対して「統一教会の操り人形になってしまった二世たちに心を痛める」「被害者家族の立場として統一が今なお、このように大々的なイベントができるまでに成長してしまったことを思うとなんとかしなければいけないと思うのです」「統一教会はキリスト教信仰とかけ離れています。教祖(文鮮明)が死去し、妻(韓鶴子)がメシア宣言をしてトップになりました。日本人から搾取した莫大な献金で成り立っている統一教会は間違っている!」と強い思いを明かした。

会場は全て指定席だという。中に入れず屋外、ホテル、関連施設で中継を見ている信者も入れると6万人近いという。韓国には大勢の自称「キリスト(メシア)」が存在する。統一教会が地上天国完成を宣言した場合、何が起こるのだろうか。参加する信者も固唾を飲んでその瞬間を待っているようだ。

合同結婚式に登場した再臨のメシア“韓鶴子氏(ハン・ハクジャ)。亡き夫のメシア性を否定してトップにのし上がった。(統一教会の専門チャンネル)