自称「救い主」まもなく拘束か 新天地崩壊へ急展開
政府の新型コロナ感染症防疫活動を妨害した容疑で検察による取調べが続く李萬熙(イ・マニ 89)新天地イエス教証拠〈あかしの〉幕屋聖殿総会長が間もなく拘束される見通しだ。水原地検刑事第6部は28日、感染症予防法違反、偽計による公務執行妨害、特定経済犯罪加重処罰法違反(横領)などの疑いでイ総会長に対し逮捕状を請求したことを明らかにした。
イ総会長は今年2月、新天地大邱教会を中心に新型コロナを信者から拡散させた問題で当時の幹部らと共謀し、防疫当局に信徒名簿と集会場所を偽って報告するなど虚偽資料提出の疑いが持たれている。
また、加平(カピョン)にある平和の宮殿新築工事の過程で50億ウォン(約5億円)相当の教会資金を使い、そこから5、6億ウォン(約5~6千万円)を自身の口座に送金するなど横領の疑いでも捜査が続いていた。
イ総会長は2015年から昨年にかけて水原や安山(アンサン)の競技場で地方自治体の許可なく宗教行事を開いた疑いももたれている。これら行事を行なうために違法性を認識しながら数千人の信者を動員して競技場周辺を占拠したといわれている。
検察は今月、17日と23日、2度にわたりイ総会長を召喚し取調べを行なった。その結果、28日までに容疑が固まったとして逮捕状を請求した。
イ総会長は当初、取調べ中に持病による体調不良を訴え帰宅したが2回目の取調べでは10時間以上にわたる厳しい追及を受けた。検察関係者は「イ総会長は89歳と高齢だが収監しても健康上大きな問題はないと判断する」とコメントした。
被害者家族の悲痛な叫びを取材
本紙は新天地に入信後、韓国において所在不明の我が子を捜し求める被害者家族の会を取材し、自称救い主で違法行為に手を染めていたイ総会長の問題を取上げていきたいと考えている。新天地問題、まさに急展開を迎えた。