10時間に及ぶ事情聴取 容疑を否認
新型コロナウイルス感染症の防疫活動を捜査している水原地検刑事第6部(パク・スンデ部長検事)は李萬熙(イ・マニ89、新天地=正式名称:新天地イエス教証拠〈あかしの〉幕屋聖殿)総会長を23日召喚し、10時間ほど取調べを行なった。イ総会長はこの日の検察の捜査で感染病予防法違反及び特定経済犯罪加重処罰法上の横領・背任など自身をめぐる容疑の大部分について否認したという。
午前10時頃、弁護人とともに水原地検に出頭したイ総会長は午後7時40分頃まで10時間近く取調べを受け庁舎を出た。
今回の検察による取調べは今月17日以来6日ぶりとなる。1回目の取調べでイ総会長は突然体調不良を訴え、検察は主治医の所見によって4時間で取調べを中断し帰宅させた。イ総会長は新天地の大邱教会を中心に新型コロナが拡散した今年2月、防疫当局に信徒名簿と集会場所を偽った資料を提出させ、検察の捜査を警戒し関連資料を破棄するなど証拠隠滅の疑いがもたれている。検察は今回の捜査でコロナ防疫活動妨害容疑のほかにイ総会長の個人不正として捜査が続く横領・背任容疑に関する複数の事実関係を確認したという。検察関係者は「捜査中でありなにも答えられない」、「追加召喚については未定」と述べた。
一方、イ総会長が取調べを受ける中、全国新天地被害者連帯(全被連=被害者家族の会)のメンバー約10人が午前11時、水原検察前で「イ・マニ総会長の逮捕を求める」と主張する記者会見を行ない、検察に意見書を提出した。全被連は「イ総会長と新天地は組織的に政府の防疫活動を妨害し、コロナウイルスの拡散を招いた」、「検察はイ総会長を拘束し、証拠隠滅とねつ造、逃走を防がなければならない」と主張した。
検察は今年2月27日、全被連からイ総会長に対する告発状を受理し捜査を開始。新天地が提出した資料と防疫当局が入手した資料との不一致事項を確認するなど捜査を進めてきた。
この記事は韓国聯合ニュース、キリスト教ポータルニュースの記事を日本向けに翻訳・編集したものです。