感染症予防法違反、不動産の不正行為と100億ウォン超え横領容疑など。初の本人聴取。体調不良を理由に取り調べは4時間で中断

7月17日午前、新天地の最高指導者である李萬熙氏が検察に出頭した。

17日、新型コロナウイルス感染拡大を引き起こした新天地(正式名称:新天地イエス教証拠〈あかしの〉幕屋聖殿)李萬熙(イ・マニ)総会長(89)が韓国検察に召喚され取調べを受けたことが明らかになった。本人への直接の取調べは初めて。防疫当局によるコロナ感染源特定の初動調査を妨害した疑いと、新天地所有の不動産に関連した不正行為および横領の疑いが持たれていた。

水原(スウォン)地方検察庁によると、イ・マニ氏は17日午前9時30分頃、検察に出頭。しかし、4時間にわたる事情聴取に体調不良を訴え、主治医の所見により午後1時30分頃に中断された。

検察は今年5月、果川にある新天地総本部をはじめ、加平郡の“平和の宮殿、釜山、光州、大田など関連施設を一斉に家宅捜索した。さらに感染病予防法違反の容疑で、総本部に所属する幹部信者A氏ら5人に対し逮捕状を請求した。容疑者らは今年2月、新天地大邱教会の信徒を中心にコロナ感染が拡大した際、初動調査を求めた防疫当局側に虚偽の信徒リストと集会所の住所を提出した容疑がもたれている。その後、裁判所はA容疑者ら3人に対して逮捕状を発行し、残り2名については「嫌疑不十分」とし却下した。また、教団所有の不動産取引の過程で不正行為が発覚したとされる事件と100億ウォン(約10億円)を超える献金横領の容疑では、最高指導者であるイ・マニ氏の関与について捜査が進められてきた。

事情聴取は再開される可能性が高く、捜査は大詰めを迎えようとしている。

救い主、肉体永生の王として新天地信者から崇められている李萬熙氏。ついに本人への取調べが始まった。(画像:CBSニュース)