新天地イエス教の李萬煕(イ・マニまたはイ・マンヒ)総会長に対する刑事裁判の二審で1130日、感染症予防法違反容疑について無罪、横領容疑について懲役3年執行猶予5年の有罪判決が言い渡されたが、6日経った126日になっても日本語の新天地プレスリリースは沈黙を続けている。

今年113日に水原地方裁判所で同様の判決が出された際は、翌日には「イ・マンヒ総会長の無罪確定! 有罪とみなされた件は控訴する方針」とリリースされた。それが今回の水原高裁判決に対しては、上告するかどうか方針が定まらないのか何も聞こえてこない。

韓国の新天地もこの件のプレスリリースはされていないことが確認された。「李萬煕牧師様は永生(いつまでも死なない)」と神格化している総会長が、執行猶予付きてあっても有罪判決を受けた犯罪者というのは、聖書セミナーに勧誘する上でも信者たちに対してもまずいのだろう。

韓国の司法制度は日本と同じ3審制。上告しても勝てる見込みがなければ、あるいは執行猶予付き判決が覆され実刑が確定するようなことになれば、総会長と教会の評判はさらに地に落ちることになる。新型コロナ感染のクラスター発生源になったことで韓国社会から非難された中で、新天地は一時の勢いを失ったと言われる。現在進行中のオンライン聖書セミナーで、従来の秘密裏にクリスチャンを引き込むやり方から、新天地であることを公にして教義の核心をYouTubeでアピールする方法に戦術を転換した今、新天地イエス教にとって総会長の横領に有罪判決というニュースは沈静化を願うばかりなのだろうか。