ダビデ張こと張在亨氏が創立したワールドオリベットアッセンブリー(WOA、本部・米国)の日本支部である日本オリベットアッセンブリー教団(尾形大地教団議長)のホームページが昨年末に更新、教団概要の説明文が大幅に変更され、本部が静岡県駿東郡小山町用沢1405番の2から同県伊豆市湯ヶ島28601に移転したことが分かった。これは昨年9月に日本バプテスト連盟が不動産会社に売却した天城山荘の所在地。

ホームページの教団ニュースに20221227日付で「以前日本バプテスト連盟天城山荘であった土地建物の賃貸借契約を不動産開発会社と締結し、教団本部を静岡県小山町から同県伊豆市の同施設に移転いたしました」と、教団本部移転のお知らせが掲載されている。また同日付ニュースには、昨年1223日から26日まで新教団本部でアジア国際修養会を開催し、国内とアジア各国から約250人が参加したことも報告されている。

旧ホームページの「教団沿革」には、教団名称として「あいのひかり教団(旧名称:アメン教団)」と記載され、創始者は「田中種助牧師」、教団創立日について「1952年(昭和27年)単独教会アメンの友が、アメン教団を創立し、これが2013年(平成24年)あいのひかり教団に名称変更された」と説明されていた。また「単独教会創立からの歴史」も記載され、1929年(昭和43月)田中種助牧師が広島県呉市にあった「呉バプテスト教会」に赴任した日(318日)が、アメンの友の創立日となることと並び、2014年「あいのひかり教団はオリベットアッセンブリー教団(Olivet Assembly略:OA)に合併し、ワールドオリベットアッセンブリー(World Olivet AssemblyWOA)の日本支部教団(Olivet Assembly Japan:OAJ)としてこれに所属する」と説明されていた。

しかし、改訂された新ホームページには、アメン教団の創立やアメンの友の由来について、またWOAとの関係についての説明がなくなっている。WOA2000年に米国で始まったとされているが、WOAのホームページには202210月に韓国で第30回総会を開催したニュースが載っている。

WOAの第30回総会は2022年10月末に韓国で開かれた(WOAホームページより)

30年前の1992年は張在亨氏がエバンジェリカル・アッセンブリー・オブ・プレスビテリアン・チャーチ(EAPC)を立ち上げた時期であり、その年が起点となっていることがうかがえる。EAPCは日本では「日本キリスト教長老教会」と名乗り、現在の日本オリベットアッセンブリー教団に属する教会とその関係者が属していた。

アメン教団の歴史は張在亨氏とは関係がなく、同教団を閉じるにあたって宗教法人格を譲渡した先が「あいのひかり教団」だったことが、当時のアメン教団代表者の証言から分かっている。