現代宗教 

2021.12.27(写真もすべて「現代宗教」より)

1.インターコープ 安全規則を守らず、尚州市ヨルバンセンターでの集会を強行

インターコープ宣教会(本部長=チェ·パウロ宣教師)が新型コロナの安全規則を守らず、大きな社会的論議が起こった。 インターコープでは2020109日から10日まで、慶尚北道尚州市のインターコープBTJヨルバンセンターで開催された集会に約3000人が参加したという。 特に、携帯電話の電源を切って参加を要請したり、参加しても参加を否定するケースが明らかになった。 12月にも同じセンターを訪れた人々がコロナ陽性判定を受け、大きな波紋が続いた。

慶北尚州市に位置するBTJヨルバンセンター(出典:聯合ニュース)

2.タラッパンをどう見たら良いか?

タラッパン(リュ·グァンス、世界福音化伝道協会)が異端かどうかについて、牧師と信徒たちの関心が高まっている。 あるキリスト教日刊紙にもタラッパン牧師の説教が掲載され、混乱が増加している。 正統教団では異端として決議したが、皮肉にも大韓イエス教長老会の改革教団(総会長=チョ·ギョンサム牧師)に所属している。 

タラッパンが改革教団に所属しているとは言うが、改革教団の指導を受けるというよりはむしろタラッパンが主導する格好だ。 京畿第1老会が脱退した当時にも「総会指導部は改革教団の神学的アイデンティティを守り、保守しようとする努力よりは旧タラッパン総会側の顔色を伺うことだけに汲々とし、すべての総会の行事が旧タラッパン中心に行われている」と話した。 牧会の現場と信徒の混乱を防ぐために、タラッパンに対する再検証と、より明確で統一された韓国教会の立場表明が必要だ。

3.新天地 カミングアウトが本格化!

新天地は、李萬熙(イ・マンヒ)裁判などの社会的叱咤を一身に受けるこの時を、どのように切り抜けているのだろうか。 新天地はどこよりも早く変化に順応し、自分たちの目標に向かって前進していた。 新天地の布教活動が見えなくなり、縮小したと思ったら大きな間違いだ。 新天地はコロナによる生活の変化、李萬熙の社会的叱咤など厳しい環境でも逆説的に強気に出ている。否定的なイメージに満ちた新天地が、堂々と身分を明らかにし、信徒たちが揺れる雰囲気に対し区域長をさらに立てた。 コロナによって「ストップ」があふれるこの時期に、新天地は危機をチャンスとしている。

4.血の福音教会信徒 現代宗教の記者に暴行

現代宗教のチョ・ミンギ記者が、教祖ホ·テギに追従する血の福音教会の信徒に暴行された。 信徒は、チョ記者が作成した「血の福音教会での相次ぐ被害」というタイトルの記事に恨みを抱き、今年910日に事務所を訪れ、その後、感情を抑えきれず記者に暴行を加えた。 信徒に事務所から出て行くよう要請したが、「記事を消すまでは絶対に出ない」として暴行を加え、事務所内の什器を破損させた。 十数分間の対峙状況の後、警察が出動し、信者は現行犯逮捕され、中浪警察署に連行されて取調べを受けた。

5.「イ・ジェロク、集団性関係なし」偽証罪の女性信徒に実刑求刑

万民中央教会の李在禄(イ·ジェロク)被告の裁判に証人として出席し、偽証をした容疑で裁判にかけられた女性信徒に対し、検察が実刑を求刑した。 ソウル中央地裁刑事19部単独審は412日、偽証罪で起訴された万民中央教会の女性信徒Aほか2人の公判を行った。 A容疑者らは2018年、イ·ジェロク裁判の証人として出廷し、「イ被告は女性信徒と飲酒や食事をしたが、性的関係を持った事実はない」という趣旨の虚偽の証言をした疑いが持たれている。 被告らの弁護人は「公訴事実を否認」し、「当該証言は個人の取捨選択の結果に過ぎず、虚偽の陳述ではなく偽証要件が成立しない」と主張した。 これに対し、検察は「被告に対する有利な裁判のため、組織的な偽証を行った」として、被告らにそれぞれ懲役6カ月を求刑した。3人の信徒は、1審でそれぞれ懲役6ヵ月、執行猶予2年を言い渡された。

女性信者らに性的暴行を加えた罪で逮捕され法廷に入る万民中央教会の李載禄(イ・ジェロク)堂会長

6. 神様の教会の不動産現況

神様の教会は、これまで1年も休まずに建物を購入してきた。2002年に1カ所から購入をスタートし、2003年から2007年までの5年間、1年に35カ所の建物を購入した。 2008年と2009年にはそれぞれ6ヶ所、2010年には9ヶ所、2011年には17ヶ所、2012年には20ヶ所、2013年には24ヶ所、2014年には19ヶ所、2015年には19ヶ所、2016年には11ヶ所、2017年には16ヶ所、2018年には12ヶ所、2019年には9ヶ所、2020年には4ヶ所、2021年には1ヶ所と、計195ヶ所に建物を建築した。 特に、全国的に人口数に比例して神の教会の建物数が満遍なく分布している。 神の教会は建物の購入を通じて、周辺住民たちへ布教するのはもちろん、不動産価格の上昇によって資産が増える効果を得ている。

2021年3月22日、大田(テジョン)西区庁前で声明を発表した神様の教会の建築阻止カンジョ洞住民非常対策委員会

7.コロナワクチンは獣の刻印666なのか?

コロナワクチンは獣の刻印666だという主張が広がっている。 ワクチンを接種してはならないという内容が、インターネットやYouTubeに出回り、ワクチン接種を拒否することが神の言葉を守ること、ひいては救いから脱落しないことだという信念を持つ人々が現れている。 教会は以前から、ヨハネの黙示録に登場する獣の刻印666について知りたがっていた。 時代ごとにキリスト教を深刻に迫害したり、独裁者や暴君を反キリストと見なしてきた。 最近は、ビル・ゲイツ氏がコロナワクチン開発と関連しているとして、反キリストの預言者、反キリストの洗礼者ヨハネであるという主張が提起されている。 しかし、専門家らは、このような説明には注意をしなければならず、聖書的に正しくないと釘を刺している。

ビル・ゲイツがワクチンを利用して世界を統制しようとしているうわさが流れている

8.安息教 「真理のともし火宣教会」を利用して惑わす

安息教(代表者ホン・ミョングァン、第七日安息日イエス再臨教会)関連機関「真理のともし火宣教会」が「いのちの分かち合い シリーズ」というタイトルの小冊子をバス停、地下鉄駅などに配置する形式で布教を続けている状況が確認された。 問題は雑誌の表紙だけでは、どの団体が発行したものなのか分からないということだ。 所属や背景を知るために「真理のともし火宣教会」側に問い合わせるも、超教派宣教団体を主張して身分を明確にしなかった。 しかし、小冊子に書かれた真理のともし火宣教会の住所が安息教の出版社「時兆社」と同じだった。 最近の新型コロナで対面での布教が難しくなり、再び出版物を通じた非対面布教に集中したものと見られる。

9. 十戒石国総会、パク·ミョンホを神格化したミュージカル公演

十戒石国総会(旧:エリヤ福音宣教院)は、パク·ミョンホが設立した宗教団体で、韓国では異端、中国でも邪教と規定されている。 時事告発プログラムを通じて「娼妓十字架」として有名になり、信徒たちが「トルナラ韓農業復旧会」という団体名で国内外の農業に力を入れているという。 国内10支部だけでなく、米国、フィリピン、ブラジルなど海外9カ国で農業を進め、全世界に活動範囲を広げている。 十戒石国総会の信徒たちが制作した「ミュージカル 娼妓十字架」の映像を入手し、その内容を調べてみたところ、パク・ミョンホの神格化を垣間見ることができる。 十戒石国総会の信徒たちのミュージカルは、団体の教理をよく表しながら、パク・ミョンホの神格化を際立たせている。 信徒たちはパク·ミョンホを普段から「神様」と呼んできた。 ミュージカルの内容にもパク・ミョンホを通じてサタンを退け、救いを得るようになったということが感じられる。

パク・ミョンホが十字架にかけられて死ぬ姿とともに、スクリーンには「追跡60分」「それが知りたい」というタイトルの時事告発TVプログラム名が書かれている。(出典:十戒石国教会74周年クリスマス映像)

10.「偽の難民申請書」を提出した弁護士に有罪確定

不法就業を目的に韓国に入国した中国人に偽の難民申請書を作り、利益を得た弁護士に執行猶予付きの懲役刑が言い渡された。最高裁判所2部は出入国管理法違反の疑いで起訴された弁護士A氏に、懲役1年執行猶予2年が確定したと111日、明らかにした。 また、同時に起訴された所属法務法人に対しても罰金500万ウォン(約50万円)が確定した。 Aは2016年5月、虚偽の難民申請斡旋専門ブローカーBから頼まれ受諾した。A容疑者は「法輪功」「全能神」などの違法な宗教を信じて中国政府から迫害や弾圧を受ける恐れがあるという名目で、1300万ウォン(約30万円)を受け取っていたという。 しかし、申請者らは該当宗教団体の所属ではなく、迫害弾圧を受けたこともないことが確認された。