統一協会問題を追及し続けてきたジャーナリストの有田芳生氏の新刊『誰も書かなかった統一教会』(集英社新書)が5月17日、発売された。無関心=空白の30年間が安倍元首相銃撃事件を招いたと指摘し、教団をめぐる多くの問題が残されたまま事件の風化を憂慮。霊感商法問題のほか、「勝共=反共」にもかかわらず北朝鮮に接近していった事実、教団の実態を早くから認識していたアメリカのフレイザー委員会報告、教団関係者による銃砲店経営、原理研究会の武装組織、「世界日報」銃撃事件、公安が教団関係者を調査していた事実など、過去の歴史を掘り起こしつつ教団の素顔を暴いている。