統一協会(現・世界平和統一家庭連合)の「メシア」で「真のお母様」と呼ばれる韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁に幹部らが報告した「TM(トゥルーマザー)報告書」が日本語に訳され、ウェブサイト上で解説付き記事として公開された。

TM報告書は、韓鶴子総裁が昨年9月に逮捕された際、韓国の警察に押収された3200ページに及ぶ文書。昨年12月にハンギョレ新聞が入手してスクープしたのを皮切りに各紙で報じられ、ハンギョレ新聞日本語版や週刊文春(1 1512225)が日本語で、2019年当時に日本の統一協会会長だった徳野英治氏が安倍晋三首相(当時)に会い選挙応援をした報告などを詳報していた。

https://japan.hani.co.kr/arti/politics/55079.html

https://bunshun.jp/denshiban/search?fulltext=+TM報告書

それに加えて、TM報告書を122日からシリーズで特集したのは探査報道専門メディアTansa (https://tansajp.org)

韓国のニュースタパと共同取材により、28日までに13回にわたり、以下のような統一協会と自民党の癒着や、政治家を利用した統一協会の世界支配の実態を暴く記事を掲載している。

▷日韓共同取材「TM特別報告書」 自民党に巣食った統一教会、▷「安倍首相への大きなアピールに」統一教会が沖縄県知事選・名護市長選で「命をかけた電話」辺野古への米軍基地移設を後押し、▷統一教会の「勝共推進議員」名簿に麻生太郎副総裁、鈴木俊一幹事長「スパイ防止法」で手を組んできた自民党と教団の半世紀、▷「安倍首相がお母様にひれ伏すように」奔走した統一教会幹部、「10万票」目当てに実現した会談、▷「アメリカの日本への影響力は絶対的」 統一教会に見透かされた安倍首相 自民党本部でのトップ会談で、▷「マスコミとのパイプ役を」当選後に示された「四つの要求」、統一教会への献身を求められた自民党議員たち、▷【一覧】TM特別報告書に記載された衆院選2026候補者たち 自民党調査では隠蔽された統一教会とのつながり、▷ニュースタパが統一教会に潜入取材、逮捕でも「真のお母様」に絶対的忠誠 共同取材でみえた教団の▷「天皇制は当然廃止」「信者が日本の首相にならねばならない」 統一教会が狙った「真の父母様」による世界支配、

https://tansajp.org/investigativejournal_category/tm/

Tansaは、探査報道を専門とする報道機関。ホームページによると、当局発表を右から左に流す「記者クラブ報道」とは違い、暴露しなければ永遠に伏せられる事実(政府や企業、犯罪集団などが隠蔽する不正など)を、独自取材で掘り起こし報じる。運営資金は広告収入によらず、読者からの寄付やジャーナリスト養成学校事業の収入などで賄い、独立した立場を守る方針を掲げている。

「テーマは、大きな力に虐げられている人々のために、何を変えたらいいかという視点で選びます。問題の構造に切り込み、犠牲者や被害者の置かれている状況を変え、将来の被害を防ぐことが目的です。着手したら事態が変わるまで報道を続けていきます」と報道方針を説明している。

https://tansajp.org/about/

Tansaは探査ジャーナリズム組織でつくる国際的アソシエーション「探査ジャーナリズム世界ネットワーク(CIJN)」の公式メンバーであり、国内で唯一の加盟組織。CIJNには2025年現在、97カ国から263組織が加盟しているという。