現代宗教 2025.9.9
カルト宗教による社会的被害と人権侵害問題に本格的に焦点を当て、関連立法を促すための討論会が9月3日、ソウル国会議員会館大会議室で開かれた。

韓国国会議事堂(ソウル市観光局ホームページより)
この日の討論会は、国際カルト宗教対策連合(チン・ヨンシク理事長)、韓国キリスト教異端相談所協会(チン・ヨンシク会長)などが主軸となり、全国新天地被害者連帯、神様の教会被害対策全国連合、統一協会対策協議会、JMS被害対策全国連合など、カルト宗教被害会の主催で開催された。
討論会に先立ちチン・ヨンシク牧師は「カルト宗教は単純な宗教問題ではなく、国民の生命と人権、共同体の安全、国家の品格と政治の信頼を威嚇する市民社会における法律空白の緊急の問題」と発言し、真の宗教の自由と国家の信頼のために国内立法の必要性を強調した。
続いて、新天地、JMS、神様の教会、救援派(クオンパ)、統一協会など、主要なカルト団体から被害を受けた当事者たちが証言した。
ソ・ヨングク牧師(国際カルト宗教対策連合常任代表)は公式声明を通じて、カルト宗教規制法の制定を強く促した。 声明は▲カルト宗教被害実態を調査する独立機構設置▲相談・法律・医療・捜査など統合支援システム構築▲カルト宗教団体が行う人権侵害行為に対する法的基準整備、および刑事処罰可能条項新設などを主要内容として盛り込んだ。
今回の討論会は、カルト宗教による被害の深刻さを公論化し、制度的対応のための立法の必要性を再確認する契機になった。