このほど株式会社クリスチャントゥデイ(矢田喬大社長)は、本紙の根田祥一編集顧問(クリスチャン新聞顧問)を相手取り、名誉毀損を受けたとして110万円の損害賠償を求める民事裁判を東京地裁に提訴しました。被告は本紙ではなく個人です。これに対し根田被告側は、第1回口頭弁論期日に指定された228日、訴えに反論し、棄却することを求める旨の答弁書を、代理人弁護士を通じて提出しました。

原告側の主張概要は以下のとおり。

  • ニフティ株式会社が運営するブログサイト「ココログ」に匿名で開設された「ダビデ牧師と共同体を考える会」における投稿記事(1~5)のリンクを、被告が自身のFacebookおよびTwitterに転載し、原告の名誉を毀損した。
  • 被告は、自身が関与する「クリスチャン新聞」の競業先であった原告に対し、SNSサイト等において、度々社会的評価を貶める発言を行ってきた人物の一人である。
  • ブログの各投稿記事は事実無根であり、原告の社会的評価を著しく低下させるものである。
  • 原告がニフティを相手取りブログ発信者の氏名・住所等の開示を求めた民事裁判(令和元年(ヨ)第3946号発信者情報開示等仮処分命令申立事件)(令和2年(ワ)第2104号発信者情報開示請求事件)において東京地裁は、ブログ投稿記事について「原告を攻撃する目的がうかがわれるものといわざるを得ず、本件各記事を公開した主たる動機が公益を図ることにあるとは認められない」として、原記事の名誉毀損を認め、(発信者開示の)請求を認容した。
  • 被告は、2019年3月から8月にかけて、原記事1~5のリンクを、被告のFacebookおよびTwitterのアカウント上で繰り返し執拗に転載し、原記事を拡散した。
  • 原告は、本件訴訟において、被告の転載行為によって生じた損害の回復を求めるものである。
  • 原告は、被告による本件投稿によって、キリスト教メディアとしての社会的信用を損なうという甚大な被害を受けた。原告が被った損害は、少なく見積もっても100万円を下らない。
  • 原告は、被告に対し、不法行為に基づく損害賠償として110万円(弁護士費用10万円を含む)の支払いを求める。

これに対し根田編集顧問は、次のようなコメントを発表しました。

私、根田祥一は2004年以来、メディアに携わるキリスト者の良心にかけて、クリスチャントゥデイおよびダビデ張こと張在亨(ジャン・ジェヒョン)氏の異端疑惑について追及してきました。それに対してクリスチャントゥデイ記事上などで幾度となく、「根田氏が異端捏造の黒幕」などの誹謗中傷を受けてきましたが、私は事実に基づく正当な言論による反論・批判以外、訴訟などの相手に脅威を与えるような対抗手段には訴えてきませんでした。しかし、このたび先方から不当な訴訟が提起されたことに対しては、法廷において真実を明らかにし、これまでクリスチャントゥデイ側からの提訴・告訴などの威嚇により、事実の証言を封じられてきた人々の名誉も回復されることを目指します。