インタビュー記事

再臨のキリスト疑惑が追及されている張在亨(ジャン・ジェヒョン)氏の「共同体」(教会、関連企業、団体)を2006年に脱会し2008年に記者会見を行って実態を証言した元信者イ・ドンジュンさんがインタビューに応じました。本紙編集長は元クリスチャントゥデイ記者、広告営業担当で当時、「イ・ドンジュンさんの証言はクリスチャン新聞によるねつ造」「裏で崔三卿(チェ・サムギョン)牧師が操っている」「彼は精神病でおかしな人だった」「のちに嘘の証言をしたと謝罪しています」などと日本CT社長の矢田氏から聞かされていました。この話は多くの元従業員も聞かされており、キリスト教界の中でも同様の説明を聞かされていることが判明しました。韓国でイさんにお会いし「どの話が事実なのか」確認することができました。彼の証言は韓国の検察庁により「事実」「虚偽とは考えにくい」と結論付けられています。膨大な証拠資料があり、張在亨氏の教団やクリスチャントゥデイが否定し続けている様々な問題がそこで明らかになりました。これから紹介するインタビュー内容はすでに検察の聴取で明かしたものが中心です。

 クリスチャントゥデイの代表や責任ある立場の人物は張牧師の信者ですか?

クリスチャントゥデイ(以下CT)は張氏にとって信者が対外的にキリスト教界と触れる活動として重視しており、その代表に就く人間は張氏から絶大な信頼がなければ配属されません。堅信して張牧師をキリストと告白しないと団体の使役に就くこともできません。信者以外の人を代表に置くことはあり得ないことでした。CTは張牧師にとって肝いりの機関です。世界中すべてのCT(系列)は1つ。ネットワークとして繋がっています。

イさんは日本側から取材を受けたり、事情を聞かれたことはありましたか?

直接的にはありません。もちろん初めてです。私は一貫して自分が実際に体験した事実のみを韓国の信頼できる牧師たちとメディアに伝えてきました。その動機はかつていた共同体への憎しみや不満からではありません。真実を神の前で明らかにする必要があると感じて自発的に動きました。

具体的にどんな活動をしたのですか?

最初の頃は張牧師が作ったクロスマップというポータルサイトの広告作業もやっていました。張牧師は自分の団体をどう動かし、誰をどこに配置すべきか常に考えていたようで、配属先も彼の命で指示していました。口答で告げられることは少なく、大体はパソコンの専用チャットからでした。他にイエス青年会、聖婚後は按手を受け、アンテオケ教会の副牧師を務めました。

報酬はありましたか?

報酬はありません。ここでは給与をもらうという感覚も資格もなかったです。ビジネスが成功すると寸志程度が出たこともあったようですが、信者はそれを自分のものにすることはしませんでした。問題だなと感じたのは某牧師(幹部)がギャンブルにはまっていて、献金や集めた金を無心していたことでした。張牧師はそのような行為を黙認していました。

堅信(けんしん)とは?

一般的な献身とは意味合いがまったく異なります。堅く信じると書いて堅信といい、張牧師を再臨主と信仰告白した瞬間のことを「堅信した」と言います。この教団で最も大切な瞬間です。私が知る限り、ここに属するほとんどの韓国人は堅信し張牧師をキリストと信じていました。

張在亨(ジャン・ジェヒョン)氏はいくつもの団体を設立している。これだけ疑惑がありながら公に出て釈明会見をしたことは1度しかない。(本紙独占入手した写真)

張牧師の教会運営に不当な行為や言動はありましたか?

この組織は自分の親代わりになる伝道師から徹底して聖書勉強を学び、厳しい上下関係が強いられます。従順する、服従する必要がありました。この師弟関係を引導者(インドジャ)と言います。聖書講義は結論が用意されていました。結論は張牧師が再臨のキリストであるという結論であってそれ以外はありません。この教えを信じた者たちは組織のために多額の負債を背負わされ、中には法に触れる行為もさせられた人がいました。親の期待に応えるべく必死になって勝ち取った一流大学のキャンパスライフも、張牧師の共同体に入ることで頓挫して(使役に)没頭させられた若者は多くいます。

親に嘘をついてここで生活し、堅信しました。信者は社会と分離されていくようになります。張牧師の説教は善悪がはっきりしているので良いもの悪いものを区別して考え、妥協点を見いだすことをしませんでした。悪事といえばなんといっても借金、ローン問題でしょう。ローンをして神の期待に応えることは、この教団では当然な信仰心でした。それを指揮したのは張牧師です。韓国だけではなく世界中の教会、団体が経済的な困難を抱えていました。

イさんも借金をしたのですか?

はい。証言で述べた通りです。

他にも私がいた時は金が急に必要になり、張牧師が指示をして奨学金詐欺を信者にさせていました。ほとんどの学生は一流大学のエリートばかりです。将来が有望な人材を張牧師は自分の弟子にしました。彼はこう言っていました。「頭の悪い無学な者、無能な者は神の国をつくることはできない」「イエスの弟子たちは無学な者たちだったからうまくいかなかった」と。合福教団(旧・合同福音教団)の主要なメンバーの大半は一流大学出身か中退者、もしくは統一教会の大学受講生たちです。

なぜ、そう分かるのでしょうか?

(写真を見ながら)合福教団のメンバーのほとんどは当時の伝道師、牧師、団体の使役者たちです。(韓国の合福教団の写真を見ると)当時のメンバーばかりです。入れ替えもあまりないようです。

実名を出して脱会者が告発できない理由はどこにあると思いますか?

元信者は大変な苦痛に悩まされます。私がそうでした。まず、借金の返済という現実が待っています。社会的信用を失った恥ずかしさから簡単に名乗り出ることはできません。張牧師はそこも計算済みだったようです。脱会者はなにも言えないとわかっているので、(彼は)「正統で善良な牧師、指導者」を誇示しています。それは自分を守る擁護者を懐柔するための外向きの顔です。脱会者は仕返しに憶え告発できません。なにかあれば彼らはどこでも大勢で押し掛けて妨害し、誹謗中傷する記事をCTに載せます。こんなことをされるくらいなら静かにしていた方がましだと思うのではないでしょうか。

逃げた人たちは必死に社会に適応するために頑張っていることでしょう。返済のために働き続けることでしょう。わざわざ実名を出してまで戦う気力も価値もないと考えているのかもしれません。

日本では淀橋教会(ウェスレアン・ホーリネス教団)峯野龍弘牧師がクリスチャントゥデイ会長を2011年から務めている。2005年には張氏と同教会内で面会しており「張(ジャン)先生のメディア」であると峯野氏は認識した上で関わるようになった。(張在亨のWEBサイトに掲載されている写真から)

日本のクリスチャントゥデイは韓国のクリスチャントゥデイと異なる媒体だと説明しているが?

誰がそんなことを信用するのですか・・・。私は日本CTの泉(前社長・高柳泉氏)を知っているし、彼は堅信して日本CTを任された牧師でした。日本の運営、周辺事情をすべて把握していたわけではないが、クリスチャントゥデイは張牧師が作ったメディアであり世界中が1つでつながっています。日本の裁判で解明できなかったのは単に証拠が足りなかったからだと聞きました。こちらには立証できる様々な資料があるので戦いの時には提供したいと思います。どんなことでも力になりたいです。

 張牧師が再臨のキリストだという物的証拠はありますか?

あります。私が当時保管していた資料がそうです。香港独立調査団が入手した張牧師を再臨のキリストと教える講義の音声もこちら(韓国)では分析されたそうです。私の証拠物が韓国検察の捜査で張牧師を再臨主と教えていることを証明しました。ただ、彼は自分の口でキリストだと公にしません。組織的に秘密の教えを継承していくやり方なのでわかりにくいだけです。

 この教会で統一教会や異端対策のために講義をしたことはありますか?

それはありません。張牧師は統一教会を異端であると教えるどころか、統一教会を吸収すると言っていました。この教団が世の異端対策を信者に教えたことは見たことがないです。私は教団本部にあたるアンテオケ教会で副牧師をしていました。こういった内部情勢は把握していたつもりです。異端対策ではないが、自分たちを批判する牧師を貶める口実作りは入念に行っていましたが。

イさんが書いた大量の講義ノートには何が書かれていたのですか?

教団で学び受けた教えです。私が一人だけ再臨主教理を学んだわけでありません。沢山の人が当時のリーダーたちから継承されました。そしてノートの何冊かはダビデ牧師を再臨主と教える内容になっています。

日本CTはイ・ドンジュンさんの証言は捏造されたものだと判明した、訴えられ負けた、罰金を払った、謝罪した等と説明していますが?

一体どこからそんな話が出てきたのでしょうか。私はCTに訴えられた事実はありません。私が副牧師をしていたアンテオケ教会が私の証言が捏造されたものだと言って刑事告訴しました。その結果、ソウル中央地検はアンテオケ教会の主張に正当性はなく、私は無嫌疑として処理されました。

ただそれだけです。罰金を払ったり負けた事実もありません。捜査の結果、私の主張は事実だと認められました。その経緯をCTは何ひとつ報じていません。私が脱会するとわかると再臨主ダビデ牧師(張牧師)を教えたキム・シネ幹事のことを「あの人は頭がおかしかったから時々誤って教えた」と主張しました。組織的に教えた人物をその本人も承諾の上で「誤って教えた」と言い換えるのです。

さらに、最高指導者で私がキリストと信仰していた張牧師が我が家を訪ねてきました。「自分は再臨のキリストではない。教えたこともない。○○がおかしいのだ」と延々と同じことを主張しました。彼は焦り憶えている様子に見えました。私が引き下がらないと分かると、「いい加減なことを言えば訴訟を起こすぞ」と脅しました。変な話だと思いませんか? ついこの間までこの牧師は共同体内で「この教会ではとにかくキリストの名を前面に出しておけ」「十字架の救いを特に強調するように」と指導していたはずが、平然と「なにもなかった」かのように自分だけを守る姿を見てひどく失望しました。彼はまさしく偽キリストです。本当にキリストはそのようなお方ではないでしょう。

 CTなどの媒体が個人を攻撃するのは張牧師オリジナルのやり方です。私の証言は偽物ではありません。偽物だったらアンテオケ教会の主張が認められたはずです。再臨主講義、ローンや問題行為、聖婚の秘密、あらゆることが明白になりました。それなら張牧師が「私はキリストではない」と否定しようが、それが事実ではないことを証明したことになると思います。

 クリスチャントゥデイはなんのために運営されているのですか?

表向きにはキリスト教の報道機関です。多岐にわたりニュースを配信しています。真の目的はニュースを報じることではありません。自分を攻撃する人物を総出で守らせるために「言論」(マスメディア)を作り、戦略的に貶めるのです。張牧師を守る盾であり人々を惑わす道具です。張牧師は日頃から記事をたくさん出しておくように言いました。そうすれば1回の大きな嘘も読者には嘘に映らないと言っていました。指示を得ながら都合の悪い人間を攻撃できるツールだとも言っていました。ですから、正統派の記事はその実態をごまかすカムフラージュにすぎないのです。

それは韓国であろうと日本であろうと同じです。張牧師が設立したものはほとんどがこのような「保護」の役割を果たしています。

CMCという団体をご存じですか?

この話は過去の聴取で具体的に説明しました。CMCはクリスチャンメディアコーポレーションの略で、クリスチャントゥデイなど張牧師のメディアを統括する本部的な機能を果たす部門です。当時はソクチョという場所にありました。ここで名前は忘れましたが日本人の牧師(共同体)に会ったことがあります。とはいっても張牧師は組織を大きく見せるために実態のない団体を次々に作っていたので、CMCも実際は名称にすぎないところもありました。最近は世界福音同盟(WEA)とタイアップしていると聞いています。

イさんは報復されましたか? そして怖くありませんか?

報復はされました。執拗に嫌がらせを受けました。彼らはCTなどを通じて嘘の事実や相手が傷つくことを記事にします。脱会後の私は大きな心の傷を受けました。先ほども述べたとおりキリスト(張牧師)から直々に脅しも受けています。なにかあれば大勢を引き連れて怒鳴ったり、暴言を吐いて相手を批判します。でも、今は怖くありません。張牧師が私の肉体を殺したとしても私の魂まで彼の手にかけることはできません。

憶えている日本人はいますか?

そこまで大勢は憶えていません。顔は分かるが名前までは・・・。韓国では修練会が行われていました。そこに日本CTの高柳泉さんが来ていました。他に「まりこ」「ちから」がいました。日本CTの今の社長だという矢田氏は、はっきりは顔が思い出せませんが知っています。彼の聖婚相手(2004年)はアンテオケ教会から派遣された若い宣教師でした。名前も顔もわかります。(日本オリベットアッセンブリー教団のメンバーの写真を見ながら)当時の幹事、伝道師ばかりですね。ほとんど知っています。キム・イレ牧師(あいのひかり教団エペソキリスト教会牧師)は、私がアンテオケ教会で副牧師をしていた時の担任牧師でした。彼は張牧師に非常に近い人物のひとりです。

脱会後の様子について聞かせてください

脱会後、私たち夫婦は恐怖、疲れ、社会に適応できずとても苦しみました。誰もが病気になると思います。価値観、金銭感覚、常識まですべて向こう側でした。でも、キリスト教メディアの情報をたくさん読んで異端研究家の存在に行き着きました。張牧師は「ニュースアンドジョイは我々共同体を殺すつもりだ。気をつけろ」と言っていました。ここを抜けてそれが嘘だとわかりました。私のために労苦して祈り支えてくれたクリスチャンと牧師たちに感謝しています。傷ついた私を助けてくれた崔三卿(チェ・サムギョン)牧師にも感謝しています。多くの異端が崔牧師を誹謗しています。それはいずれも事実ではない内容です。

独占入手した張氏が司式する内部の聖婚式。小規模で行うこともあれば大勢で行うこともあったという。世界福音同盟の職員には張氏の教会メンバーで聖婚式を挙げた人物が大勢いる。実態を隠しているということになるのだろうか。

聖婚式はどのように行いましたか?

聖婚式は統一教会の合同結婚式と装いは非常によく似ていますが、張牧師の神学的な意味合いはまったく違いました。結婚は救いの過程ではありませんでした。ここでは仕事も教会もすべて共同体内でまかなえるという理屈でした。聖婚は共同体の信者のみ、堅信している信者のみが組み合わさるこの教団独自の集団結婚式です。法的な夫婦ではありませんが教団として事実上の夫婦になりました。多い時で50組、100組で挙げたこともあります。韓国だけではく中国や米国でも同様の式を行っていました。香港独立調査団は具体的な証拠を入手しています。張(キリスト)によって結ばれる高尚な儀式でした。ですから完全に秘密裏に行われていました。表沙汰にされることを警戒していました。

韓国基督教総連合会(CCK)に加入した際の状況を聞かせてください

当時、張牧師は自分を守り抜くために神学校と連携や自分に有利になる牧師、団体を見定めていました。彼のゴールはアメリカでした。アメリカを手中に収めれば統一教会を吸収する際に圧倒的に有利になると考えていたようです。この話は聴取の際に詳しく話しています。幹部クラスの牧師たちが表に出て尽力する様子を眺めていました。彼の疑惑が報道されるようになると、張牧師はクリスチャントゥデイのメンバーたちを大きな教会に遣わしてその教会員を装わせました。当時は「ミョンソン教会」「オンヌリ教会」「長老系の各教会」に散らしましたが、乗っ取るためではなく正統な団体、活動を売り込むことが目的でした。

大きな教会に信者を通わせている間、張牧師の合同福音B教団から名称が変わり合同福音になりました。教団が信頼され怪しまれないように韓国基督教総連合会(CCK)に加入することが急務でした。長老主義の教会として数ある教団に埋もれれば異端だと気づかれないからです。ここで不思議なことが起きました。CCKに加入するために必要な条件を満たせるはずがない合同福音教団がたった電話一本の手続きで加入できたのです。何の手続きもしませんでした。何が行われたのか定かではありませんが・・・・合同福音教団がCCKに加入できたのでメンバーは大きな教会に通う必要がなくなりました。

イさんは韓国基督教総連合会(CCK)から張牧師の異端性について聞き取り調査を受けたのですか?

これは事実です。脱会後に私は韓国を代表するはずの連合機関CCKに呼ばれ、張牧師の再臨主問題を調査委員会に対し証言しました。この頃、正統派の異端対策委員たちは、CCKの会長らから不当に異端解除された者たち(CCKに加入した異端)に仕返しされていたようです。私は十分な証拠を提示し異端性を示したにもかかわらず、張牧師の息がかかった委員たちは、私が精神不安定で薬を飲んでいるので証言に信憑性ないと結論づけてしまいました。非常に奇妙な出来事でした。当時、ストレスで眠れなくなり睡眠薬を処方されていました。この不当な結果をCTはすぐに大きく報じ、張牧師の正当性を強調。私の証言が捏造だと書いたのです。

私たちはこの問題をどう扱うべきでしょうか?

張牧師はとても賢く、また彼を持ち上げ、忠実に従う側近たちが正統なクリスチャンを演じています。CCKの他にも韓国のキリスト教連合や団体に関与して影響力を行使しています。表向きには善良で大きな組織に見えますが、CTの報道や起きている問題の二面性を見る必要があるでしょう。張牧師は異端論争を引き起こすことで教会が分断することを目論んでいました。CTの報道も多くの議論を巻き起こします。そのたびに対立する意見がでて教会同士が傷付けあうのです。

大切なのは事実を知り、公の立場から問題に警鐘を促すことではないでしょうか。