香港独立調査委員会(独立調査団)ルドルフ・マク博士訪韓。記者会見…イエス青年会、クリスチャントゥデイ十数人が妨害

ニュースアンドジョイ2009年6月14日号

香港の基督日報事件「独立調査委員会」(通称・香港独立調査団・委員長ダニエル氏)の重要人物の一人であるルドルフ・マク博士(Rudolf Mak)が2009年6月12日、記者会見を開き韓国教会に向けて張在亨(以下、張)と彼が設立した団体を徹底的に調査するよう要請した。当時、香港独立調査団の報告は、クリスチャントゥデイ(CT)の創設者である張氏の異端疑惑に対し重要な証拠を提示した。その調査に当たった当事者から、韓国にもこの問題への危機感が伝えらえていたことがわかる。

香港独立調査団は昨年(08年)4月に張氏の再臨主疑惑を具体的に提起した報告書を発表。張氏が設立したイエス青年会(YDヤング・ディサイプル)とメディア「基督日報」「クリスチャントゥデイ」などの危険性を指摘した。ルドルフ博士は香港独立調査団が張氏と信者のコミュニティ(共同体)を調査した背景と内容について簡単に説明し、「中国全土を広域にわたり証拠を収集した。多くの中国教会が張氏の共同体の実態を知り不安を抱いている」と述べた。また「昨年は張氏の活動拠点がある米ロサンゼルスとサンフランシスコの韓国教会も一斉調査したと聞いている。証拠確保が有利な韓国でこの問題を徹底的に調査するべき事態だ」と要請した。

 

昨年につづき「張牧師を再臨主と信じた」と証言したイ・ドンジュン氏(当時32歳)は、「多くの現役信者が悲劇的な人生から脱して傷を癒やし、神に立ち返ることを願う」と述べた。ⓒニュースアンドジョイ

韓国人脱会者2人が出席「牧師が再臨のイエス」と明らかにした

この記者会見に張氏の共同体を脱会した元信者2名が出席した。昨年(08年)の記者会見につづき「張牧師を再臨主と信じた」と証言したイ・ドンジュン氏(当時32歳)は、「彼らは巧みに正体を包み隠すので嘘だと分からないだけだ。しかし、神様の導きによって真実は明らかになるだろう。多くの現役信者が悲劇的な人生から脱して傷を癒やし、神に立ち返ることを願う」と述べた。今年の3月にニュースアンドジョイに「張牧師とその共同体を去って」という証言記録を寄せた元信者ホン・ジュンソク氏(当時28歳)も「私は張牧師の側近から『ダビデ牧師様は再臨のイエス様』と学んだ」と証言した。「神が裁判官となって正しく扱われることを信じている」と述べた。

2009年3月、ニュースアンドジョイを通じて「張在亨牧師とその共同体を去って」という証言を公開した元信者ホン・ジュンソク氏(当時28歳)も会見に参加して「張牧師の側近からダビデ牧師様は再臨のイエス」と学んだ」と述べた。ⓒニュースアンドジョイ

この他に香港独立調査団ダニエル委員長の秘書であるジェイソン・チャン氏も会見に同席。ルドルフ博士は6月5日から12日(09年)まで長老会神学大学で開かれた第3回ローザンヌ大会の準備のため国際指導者会議準備委員の立場で訪韓。移動中に会見に出席した。

記者会見場にイエス青年会とクリスチャントゥデイが大勢押し寄せ妨害へ

一方、張氏が設立した韓国イエス青年会(代表キム・デギ)所属の会員信者ら十数名とクリスチャントゥデイ(社長イム・ソンス)の従業員の多くが会見を予定していた軍宣教連合会館セミナー室を事前に占拠し会見できないよう妨害した。ルドルフ博士一行は妨害を避けて光と塩教会(担任牧師、崔三卿)に移動したものの会場変更を察知した彼らは同教会にまで押し掛けて妨害活動に及んだ。この混乱を受けて警察が出動。警察の協力のもと会見は大幅に遅れて行われた。

張氏が設立した韓国イエス青年会(代表、キム・デギ)所属の会員十数名とクリスチャントゥデイ(社長、イム・ソンス)従業員らが会見場に乱入しセミナー室を先に占拠した。(主催側に執拗に抗議、批判するメンバーら。各代表者は2009年当時)

イエス青年会の学生信者らは「嫌韓主義者!分裂主義者!ルドルフ・マクと異端ねつ造者、崔三卿牧師は悔い改めて謝罪せよ!」と書かれた文書を配布。大声で「ルドルフ・マクは中国教会を分裂させ、それを後押しする人物だ。香港独立調査団によるイエス青年会への陰湿な攻撃は根拠なき暴挙だ!」と繰り返した。また、クリスチャントゥデイの従業員も動員し、崔三卿牧師を取り囲んで「あなたは口出しする資格はない。三神論者(注1)の崔三卿牧師は異端問題に首を突っ込むな!」と威嚇し謝罪を要求した。この様子を見たルドフル博士は「2008年、香港でイエス青年会の異端性を告発する会見を開いた際も十数人の張側の信者が会場に乱入し進行を妨害した」と述べた。

崔三卿牧師の光と塩教会にまで先回りして「異端ねつ造者」と非難するクリスチャントゥデイ従業員とイエス青年会代表キム・デギ氏(中央)対応する崔三卿牧師

韓国教会における張氏への共同調査の進捗状況は?

2008年11月末に張氏に対する調査委員会発足を決定した韓国基督教総連合会(CCK 代表会長オム・シンヒョン)の異端似非対策委員会はまだ調査を行っていない状態だ。資格問題を巡って議論を呼んだ異端似非対策委員長の問題がCCK内で解決していないためだ。CCK役員会は、資格問題により委員長を辞退したホ・シク牧師に対して再調査することで決議している。このため、年内にCCK委員会が張氏に対して調査を行うのは困難な見通しとなった。CCK委員会とは別に大韓イエス教長老会統合派(キム・サムファン総会長)の異端似非対策委員会(キム・ヨンファン委員長)と大韓イエス教長老会合神派(イ・ソンウン総会長)異端似非対策員会(チョ・ビョンス委員長)は張氏に対する調査を進めている。調査結果は各教団総会が開かれる今年(09年)9月末に公表される予定。

 

(編集あれこれ)
本記事は2009年にニュースアンドジョイが報じたものを翻訳して掲載しています。クリスチャントゥデイ問題、張在亨氏にまつわる一連の流れを知る上で大変重要な内容であると考え掲載しました。(注1)崔三卿牧師が異端思想を持つという情報は事実ではなく既に解決した問題です。一部の異端側が崔牧師を貶めるために虚偽の情報を拡散させ批判材料にしました。クリスチャントゥデイはこの虚偽の報道に立って異端研究者を今も批判しています。