大韓イエス教長老会合同派 世界福音同盟(WEA)と交流を断絶しないように 104回総会で決議

【<教会と信仰> キム・ジョンオン記者】

米国の問題人物である張在亨氏(クリスチャントゥデイ創始者、再臨のキリスト疑惑)がWEAから事実上「退出」されたものと思われる。現在、WEAのウェブサイトを検索しても張氏の英語名であるDavid Jangで何も見当たらない。記事も写真もなくなっている。

張氏が2007年以来、近年までWEA北米連盟(NAC)の韓国人理事として活動していたが、現在は入会時のアーカイブを除くすべての記録と写真が削除されておりこの点が証拠だと総神大学のパク・ヨンギュ教授(歴史学)はコメントしている。張氏は「再臨主」疑惑が未だに解消していない。これまで大韓イエス教長老会統合派などいくつかの主要教団から異端として断罪され、異端性も取り上げられてきた。

 

張在亨氏の個人のオフィシャルサイト(中央が張氏)

パク教授の発言はインターネット上で十分に理解できる。現在、WEAサイトの会員ページは「福音同盟のメンバー連合体」(EAM)というタイトルの下に七か国別の福音同盟の正規メンバーで構成されている。しかし、以前掲載されていた北米グループのNAC自体がWEAの組織から消えた。

パク教授によればNACは張氏の問題を受けて削除されたと伝えている。張氏は、昨年マンハッタン地方検察局の集中捜査を受けたニューズウィークグループ等の背後にいるとアメリカ社会とメディア業界で問題視されて注目を浴びているためと考えられる。

WEAのウェブサイトから公式のメンバーとする地域の福音同盟を確認するとアジア福音同盟(AEA)をはじめとする大多数が福音同盟に統一されており、北米の場合は「北米福音同盟」(NAEA)という仮の団体名がテキストで掲載されているにすぎない。他の福音同盟はすべてリンク設定されており内容を確認することができた。

張氏は、ビリー・グラハム計国際報道機関のクリスチャニティトゥデイから長年、批判や否定的な追及記事を受けてきた上に、張氏のメディア系列会社であるニューズウィークグループとIBTなどの財政問題がニューヨークのマンハッタン検察の捜査対象に浮上。張氏の関連会社のニューヨークオフィスのサーバーなどが押収され米国社会に否定的なイメージがさらに浸透した。

張氏は過去に統一教会の主要人物として活動してきた経歴のせいなのか牧師にはふさわしくなく、故・文鮮明教祖のように留まることのない「たこ足式ビジネス」の拡大に貪欲なまでに取り組んでいる。彼の実態は米国と韓国ではよく知られたことだ。彼は米国のメディアとしてCHRISTIANPOST(クリスチャンポスト)、クリスチャントゥデイ、基督日報などを創刊し、数年前には米国大手のニューズウィークを買収した。本紙(教会と信仰)は張氏とそのビジネスについて長年多くの記事を配信してきた。

ニューヨークの週刊誌「ニューヨークオブザーバー」は数年前に張氏がクリスチャンポスト、IBTメディア、ニューズウィークなどを運営しているなら、彼はキリスト教の異端者である文鮮明と同じ足跡をたどるだろう」と警告をこめた評論を掲載したことがある。張氏は「再臨のキリスト」疑惑などで主要教団から断罪された自分の異端性を隠すためにその努力の一環としてキリスト教界、メディア業界で幅を利かせ、WEAのような福音派団体に積極的に便乗しようとしてきたのではないか。

大韓イエス教長老会合同派の第104回総会が2019年9月23日からソウルに位置するチュンヒョン教会で開催された。

張氏の公式サイト(個人を紹介する英語サイト)davidjang.orgにはWEAの北米評議会との関係を当時の情報のまま堂々と掲載している。これまで変動があったものも訂正していないようにみえる。記念に残しておきたいのだろうか。単に歴史のアーカイブとして残したいだけか。それとも張氏がWEAで影響力を行使っしていた時代がこの上なく惜しくて忘れられないのだろうか?

問題は、このようなデーターがまだ現在形として残されている点である。このように記録されている限り、真相を知らない読者がまだ張氏はWEAの重要なポストで活躍していると誤認しかねない。WEAのサイトも同様だ。WEAは前任の総主事、ジェフ・タニクリフ氏が張氏と蜜月の関係だったことが明らかになっている。オフィスも同じ建物で運営しているように説明していた。この関係性に張氏の傘下にあるグループがマンハッタン検察庁の集中捜査を受けたことで近年、張氏は問題の主要人物として注目を浴び、影響力が衰退していった。

一方、先週(104回総会)はチュンヒョン教会で合同派の総会が開かれた。9月25日、「WEAとの交流は断絶しない方がよい」という意見が神学部の報告に基づいてなされ、賛否両論の末、「賛成537票、反対448票」の結果を受け断絶しないことで決議された。逆に448票が断絶を望むという結果も重たい。

神学部は合同派の総会が公式的にWEAに加盟した事実もないので交流を断絶することを議論すること自体が時間の無駄だと述べた。「時間が無駄」であることを前提に研究をした結果、教授らの大多数はWEAとの交流断絶に否定的だったと報告した。

WEAと韓国基督教総連合会(CCK)そして張在亨氏の「三角関係」 

現在、ニューヨーク市マンハッタンにWEAの世界本部を構えているが、以前から韓国の保守派層(キリスト教界)と密接な関係を結んできた。特に韓国基督教総連合会(CCK、以下CCK)と長年、再臨主疑惑を抱えたままの張氏がそうだ。CCKは2009年6月9日にWEAに加盟した。ジェフ・タニクリフ(当時)国際総主事と共に署名式を行っている。これを手配したのがイ・ヨンギュ(前)CCK会長だった。

CCKはWEAと張氏と妙な「トリオ」から「三角関係」のようなものを形成してきた。CCKが2010年代に入り、既存の主要教団から断罪されるようになったのは異端側と手を取り合った歴史がある事は否めない。異端決議を受けたり、疑いをもたれた中でCCKの恩恵を一番最初に受けたのが張在亨(ジャン・ジェヒョン)ちう人物だった。複数のルートで証明された統一教会核心人物だった張氏は、2010年にCCKが突如「異端性を解除」。これを機に複数の主要教団と団体がCCKを離脱した。2012年には統合派、追うように白石教団も脱退した。これを受け、合神派と高神教団も張氏との交流禁止を総会決議した。

張氏にまつわる周辺事情は、彼の再臨主疑惑からはじまった。張氏側は事実を強く否定してきたが多くの脱会者とその証言により問題はより深刻化している。このような不透明さは彼が設立した大韓イエス教長老会合福(前・合同福音)と類似している。CCKに加盟した当時の報道をみてもこの教団の実態は不明な点が多い。教団が持つアイデンティティもよくわからない。