クリスチャントゥデイ会長(淀橋教会主管牧師)峯野龍弘氏「張在亨牧師と面会し弟子たちを預かった」「日韓クリスチャントゥデイは張牧師が設立したメディアである」実態が徐々に明らかに

3月26~28日にウェスレアン・ホーリネス教団浅草橋教会(東京都台東区)で行われた同教団年会で、教団執行部である委員会は「ヨハン教会に起こった問題及びクリスチャントゥデイの問題に対する委員会の見解」を議場に諮ろうとした。(キリスト新聞引用)

                  

年総会でCTに対する態度表明を用意 峯野氏辞職届を受け、議場が一時紛糾   

ウェスレアン・ホーリネス教団(川崎豊委員長)が今年3月の年会で、「委員会の見解」を諮ろうとした背景には、所属教会である淀橋教会の主管牧師・峯野龍弘氏が2011年から会長を務める株式会社クリスチャントゥデイ(東京都千代田区 代表・矢田喬大)=韓国クリスチャントゥデイ現地法人=に対する「異端疑惑問題」について、年会に先立ち同教団の旭キリスト教会役員を代表して佐多範洋(のりひろ)氏から「問題提起」する申し入れがあった。これに対して、委員会は年会の場で公に態度表明を行う方向で準備していた。

詳細はキリスト新聞が報じているが、淀橋教会とクリスチャントゥデイ(以下、CT)の密接なつながりの裏にはキリスト教の異端、カルトという実態があるのではないかと危惧した教界関係者からの批判を受けたことも要因のひとつだろう。「一体なにが事実なのか?」混乱する情報が飛び交う中、いわゆる風評被害の拡大も懸念されていた。当事者である峯野氏、CT側が公の記者会見を拒んでいる状況が依然続いているため、真意のほどは明らかになっていない。

この年会では、峯野氏が教団教職の辞職届を提出していたことが明らかになり、委員会は辞職届を受理せず、「委員長預かり」とした。問題がある、何が起きたのかと意見が割れ、年会は一時紛糾した。委員会はCT問題を憂慮し、あらかじめ教団委員会の立場表明を準備していた。「疑惑の真偽が明らかになるまでCTとは関係を持たない」という内容だった。

CTはウェスレアン・ホーリネス教団の顔である峯野氏を会長とし、代表の矢田氏は淀橋教会の役員(当時)、副編集長の内田氏も同教会宣教リーダーなどの役職に就いていたにもかかわらず、同教団内でさえその存在はほとんど知られていなかった。「矢田さんの顔を見たこともない」という教職者がほとんどだった。

すでに諸メディアが報じるようにCTの代表らは、統一教会前歴があり再臨のキリスト疑惑を持たれている張在亨(ジャン・ジェヒョン)牧師(ワールドオリベットアッセンブリー代表)の信者たちで構成されており、その信者の多くがジャン牧師を再臨のキリストと信仰していたという証言が後を絶たない。彼らは2005年頃にジャン牧師の指示を受けて淀橋教会に入り込んだという疑惑報道に続き、それを裏付けるかのように元信者だったという人物らが匿名のブログ(ダビデ牧師と共同体を考える会)にその実態を投稿したことが同教団にとって大きな衝撃を与えた。

当時、ジャン牧師の通訳を務めていたという人物のブログ投稿には、ジャン牧師がCTの代表、記者らを連れて峯野氏に面会し、自身の統一教会前歴を否定。「統一教会に洗脳された学生を救出するために組織に入り込んで福音を伝えていた」などと釈明。自分の正当性を強調し、「CTの運営が続けられるために峯野先生の力添えを必要としている」という内容の協議が行われたと綴られている。今日までCTの代表、矢田氏らはこれを完全否定している。

クリスチャントゥデイに掲載されていた代表、矢田氏の信仰の証。本人の説明は内部資料、証言、峯野会長の説明とは大きな食い違いが生じている。元スタッフが異端疑惑と経営問題を告発した途端に削除された。(当時のCT記録から)

 

矢田氏が公にした信仰の証は「2005年アメリカの長老系教会で受洗し、帰国後、12月頃に淀橋教会に転会した」という内容だ。矢田氏はキリスト教団体で同様の説明をしており、広く知られていることである。また、ジャン牧師については「知らない」「少しだけ会ったことがある」と関係性を曖昧にしていた。この発言もキリスト教界では広く知られている。ところが、脱会者証言や諸メディアによる報道が加速すると、最終的には関係者に対して、ジャン牧師が設立した東京ソフィア教会が母教会であることを認め、ジャン氏との接点は「現在もある」と発言を一転させた。ただ、再臨主信仰は一切否定している。

キリスト新聞が報じた「ダビデ張グループ脱会者緊急声明・ビオラの会」の記事。写真の真ん中は再臨主疑惑があるCT設立者の張在亨氏。左はオリベットセンター所長で同教団の牧師、谷川氏。右は淀橋教会員でCT代表の矢田氏。本紙の取材で矢田氏は「谷川牧師に伝道され張氏の教会でキリストを信じた」と告白している。(キリスト新聞WEB版より)

また、同社は2011年に新体制として峯野氏が代表取締役会長に就任。福音派を中心とした教職者、企業家、団体理事らを取締役に迎えた。これ以降、編集、取材を担当するスタッフは張牧師の教会員ではなく、一般から公募し採用していた。現社長の矢田氏と副編集長の内田氏以外は「一般人」で構成していたことになる。峯野氏は「矢田氏からこの体制にしたいとしきりに頼まれたため」と経緯を説明していた。2018年2月末に当時務めていた編集長、記者ら7名(公募による一般人)への給与遅配、未払い問題をきっかけに、矢田氏、内田氏が再臨主疑惑のあるジャン牧師の教会出身者であり虚偽の説明をしていたことが発覚。同社が事実上経営破たんしていたことを機に、7名のスタッフはキリスト教界にむけて「お詫びと内部の事情」を声明文で告発した。この声明文を、スタッフらは事前に峯野氏に承諾を得た上で発表していた。「まさか矢田氏、内田氏が張牧師の信者だと思わなかった」……これが中で働いた元スタッフらの本音だった。

本紙編集長が峯野氏とたびたびCT問題で話し合いを続けた情報から新たな事実が明らかになったことがある。峯野氏は経営破たんし多額の負債を抱える矢田氏と内田氏について「異端性を含め、真相が世に明らかになるために全力で究明に取り組んでほしい」と元スタッフらに指示していた。人事から経営まで一切を会長である峯野氏、役員(当時)から指示を仰いでいるという矢田氏の説明に対し、峯野氏は「彼(矢田社長)は、いつも事後報告だった。金が払えないと言って私に泣きついてくることはあっても、人事については一度も指示を仰いだことはない」と述べた。「CTには峯野牧師用の会長室があるが、実態をご存知ならもっと指示するべきだったのではないか」との問いに、「私は今日までCTのオフィスに一度も行ったことはない」と答えた。そのような問答の中で得た情報の一部を公開する。

峯野氏が認めた経緯は以下の通りだ。

「2005年頃に当時のクリスチャントゥデイ代表だった高柳泉氏から紹介したいという要請を受け、淀橋教会で張在亨牧師と面会した。この際、通訳者の他に代表の高柳氏と2、3名の記者が同席した。この席で、張牧師は自身の統一教会前歴を否定し、カリスマ性のある発言をした。2004年にJEAがCTの取材を受けないという内部報告書を出した直後だっただけに、福音派に影響力のある峯野先生に力添えをお願いしたいとCTの運営を任された。その際に自分(張牧師)の弟子である記者たちを迫害から守るためにという理由で淀橋教会が預かることを承諾した」

「私の記憶では、その面会の場に学生記者という矢田兄弟がいた。」「矢田兄弟が初めて礼拝に出席した時の様子を克明に覚えている。」「韓国クリスチャントゥデイと日本のクリスチャントゥデイが関係ないという説明は理解ができない。ジャン先生がお作りになったメディアをオリベット大学でITを学んだ弟子たちが宣教のために頑張っていると聞いた。」「関係がないというのは法人上の問題であり、日韓クリスチャントゥデイはむこう(韓国)から託された働きだ。」「私は韓国クリスチャントゥデイをたびたび訪問して会長の立場で経営アイデアをうかがってきたことがある。」

このように、峯野氏はジャン牧師と面会した経緯を認めたことになる。実際にこれを機に淀橋教会にはクリスチャントゥデイで働いているという肩書を持つ若者が次々と外部から転入を始めている。これは内部資料から確認することができた。

峯野氏は、本紙編集長に対し、淀橋教会に籍がありジャン氏の教会メンバーとして依然活動している人物のリストを見せたことがある。どのメンバーもクリスチャントゥデイで活動(当時)し、派遣元は東京ソフィア教会、本郷長老教会、エペソ教会(いずれも張牧師の教会)だった。「出て行った者を含めると十数人」と明かした。峯野氏によると「淀橋教会は転入手続きを取る場合もあれば、私が信仰告白を聞いて受け入れを承認するケースもある」という。「淀橋教会籍がある信徒がジャン牧師の教会で活動することは問題がないのか」との問いについては「非常に悩ましいことだ」と述べるにとどまった。なぜ、ジャン牧師の教会員はこぞって淀橋教会に集っていたのか? その答えは「ジャン牧師が預けたから」という事実が今回はっきりわかったことになる。

では、なぜその事実を隠していたのかという疑問だ。本紙が入手したCT内部資料によると、当時の代表である高柳氏がCTの運用マニュアルをスタッフに配布していたことがわかった。マニュアルの受取人は全員がジャン牧師の教会メンバーで現在のオリベットアッセンブリー教団の牧師、幹事、宣教師たちだ。いわゆる他教会の人は誰もいない。そこには電話、メール応対で自分たちの所属教会名を各自で準備するように指示されていた。なぜ、偽りの教会名を用意する必要があったのだろうか。偽名で記者が活動していたという証言もある。代表だった高柳氏は2003年に韓国でジャン牧師から按手を受け牧師として活動していたが、この事実を淀橋教会サイドには一切伏せていた。現在は単立恩寵キリスト教会を名古屋で運営しているようにサイト上では確認できる。だが実際に調査したところ、同教会はすでに退去していることが判明した。

本紙側には、高柳氏、矢田氏らがはるか以前からジャン牧師の活動に従事していた膨大な内部資料がある。彼らはジャン牧師との関係性を隠し、様々な疑惑には判を押したように「捏造している人間がいる」という説明に終始している。一方では関係性を隠し、一方では関係性を認める理由はどこにあるのか。

 

後編は「日韓クリスチャントゥデイは張(ジャン)牧師の会社」峯野氏の見解が明らかに・・・CT特別調査委員会が発足 後編に続く

参考リンク

ダビデ牧師と共同体を考える会