韓国警察はピョン・スンウ氏の「愛する教会」家宅捜索へ。CCK側「見返りではない。献金だ。文在寅(ムン・ジェイン)大統領がチョン会長を抹殺しようとしている」

イ・ヨンピル記者 2020年1月22日 ニュースアンドジョイ翻訳記事

警察は、ピョン·スンウ牧師(写真右)が牧会する”愛する教会”が数億ウォンを韓基総のチョン会長側に渡したと見て、捜査を進めている。 (ニュースアンドジョイ)

韓国警察は韓国基督教総連合会(韓基総:CCK)代表会長チョン・グァンフン氏(愛第一教会)に数億ウォン(約数千万円)を渡した容疑で「愛する教会」のピョン・スンウ牧師を昨年11月に家宅捜索していたことが明らかになった。これを受けてCCKは警察側を告発することで対抗している。

警察は昨年初め、チョン会長の口座に数億ウォンが入金された内訳を把握。ピョン牧師を異端解除した見返りに受けた賄賂ではないかとみて捜査している。警察関係者は1月21日、ニュースアンドジョイの取材に対し、「我々は家宅捜索を行ったが韓国基督教総連合会が告発というかたちで対抗してきた。警察署長と担当捜査官が過剰に捜査していると告発した」と述べた

家宅捜査は「愛する教会」に対して行われたが、警察に対する告発はCCKチョン会長の名義で行われた。CCKは法務法人秋陽「カウルヘッサル」(弁護士事務所)を選任し、恵化警察署長と捜査官を職権乱用と強要罪で告発した。警察が「愛する教会」側にCCKへの送金記録や証拠資料などの提出を強要し、「関係者を脅し、正常な業務を遂行できないようにした」と主張した。

CCKは「“愛する教会”とピョン・スンウ牧師はCCKに単なる献金をしたにすぎない」とし、「送金記録の提出を強要するのは明白な宗教の自由を侵害する行為だ」と主張したという。また、捜査に踏み切る場合は通常、捜査令状をとって行うべきだが警察はピョン牧師と妻、事務担当の牧師に事前に数回電話をかけ圧力を加えたとも述べた。

CCKは教会を守るために告発したという。CCK報道担当イ・ウンジェ牧師は21日、ニュースアンドジョイの取材に「加盟教会が大変な目にあっているからCCKとして守るために告発した。なぜ、教会の会計記録を警察が必要とするのか。そんなことは共産主義国家がやることではないか。政教分離の原則にも反する行為だ。疑いがあれば教会の会計記録をなんでも調べられるというのか」と答えた。

続けて、イ牧師は「“愛する教会”がどれくらい献金をしたかわからないが賄賂ではない」と述べた。「異端解除はCCKチョン会長が行ったわけではない。歴代の会長キル・ジェヨン牧師、イ・ヨンギュ牧師時代に実施したことだ。今のチョン会長はCCKのしきたりにならったまでだ」と反論した。

イ牧師は陰謀論についても言及した。「韓国の現政権がCCKチョン会長を抹殺しようとしている。数百人の警察官がチョン会長を捕まえるために準備している。こんなことを繰り返すなら文在寅(ムン・ジェイン)政権は終わりをみるだろう」と主張した。

ニュースアンドジョイはチョン会長の言い分を聞くために電話をかけたが応じることはなかった。愛する教会関係者は「異端解除の見返りに金品を渡した事実はあるのか」との質問に「そんな事実はない」と短く答えた。

警察は賄賂について捜査を行うためCCKチョン会長に出頭を求めたが応じなかった。

警察関係者は「1月29日に再度出頭するよう要請している」と明かした。チョン会長がピョン牧師側から数億ウォンの賄賂を受け取った事実で警察の捜査を受けているという情報は21日のCBS(韓国のキリスト教放送局)「ノーカットニュース」で報じられた。報道によると愛する教会が巨額の金を送金したのはチョン会長がCCK代表会長に当選した直後だったという。当時、チョン会長は韓国主要キリスト教団が異端、カルトと総会決議で規定したピョン・スンウ牧師を異端解除した。そして、その教会である「愛する教会」、所属する教団である大韓イエス教長老会復興総会をCCK会員に迎え入れていた。

 

参考資料

ピョン・スンウ牧師「愛する教会」に対する主要キリスト教団総会決議・規定