2日拘束令状請求 裁判所は棄却 チョン会長「これからも集会を続ける」

2020年1月3日号 韓国:教会と信仰 チャン・ウンチョル記者

韓国基督教総連合会(韓基総:CCK)全光焄(チョン・グァンフン)会長

韓国基督教総連合会(韓基総:CCK)はかつて、韓国で最も幅広く多くの教団教派が加盟する連合体だった。しかし近年は、主要な諸教団が「異端」と認定しているグループを次々と異端解除するなどして信頼性が凋落し、今では主要教団は離脱し別組織を作っている。そのCCKの現在の最高責任者である全光焄(チョン・グァンフン)代表会長の過激な問題発言が物議を醸している。以下、その実態を韓国の専門誌「教会と信仰」が伝えている。

 

韓国基督教総連合会の全光焄(チョン・グァンフン)代表会長に対し、集会による暴力行為を主導した容疑で韓国警察によって拘束令状が請求されていたが1月2日、裁判所は「現時点で拘束事由や必要性は認められない」として棄却した。チョン氏は警察署から出る際、「集会を続ける」という意思を明らかにした。

チョン氏はこれまでの集会を通じて暴言に近い荒唐無稽な発言を繰り返してきた。国民の投票により当選した一国の大統領に向かって「文在寅(ムン・ジェイン=韓国大統領)くそ野郎」「文在寅、犬畜生」「この野郎め」など耳を疑う問題発言、その後、肉頭文字を連呼した。

注1 肉頭文字とは非常に下品な表現で卑猥的な意味合いをもつ。放送禁止用語に該当するケースも

続けて彼は、光化門(グァンファムン)集会で「神様は文在寅を廃棄処分した」「文在寅を引き下げてください」「即時、文在寅を大統領から弾劾する」など反政府を扇動するような発言をした。「牧師」(注2)と呼ばれるチョン氏は、非常識でとても聖書的と言えない発言をためらうことなく並べ立てた。昨年(2019年)10月22日には「私に反抗するなら神は私に殺されるぞ!」と聖書的に到底受け入られない発言もしていた。

注2 チョン会長は偏った政治理念と異端擁護が問題視され所属教団(大韓イエス教長老会白石大神派)から免職処分を受けている。関連記事

チョン氏のこのような暴言は彼の集会でたびたび登場する。昨年の12月10日、慶州(キョンジュ)The-Kホテルで開かれた大邱慶尚北道の教会指導者祈祷会の席でもチョン会長の発言は「彼そのもの」を表す感情的なものだったといえる。

この祈祷会の発言を要約すると以下のようになる。

「チョン牧師(私)によって聖書は開かれた。二千年ぶりに」
「聖書は聖書が記録されて以来、一度も聖書として開かれたためしがない」
「あの強盗野郎。文在寅が現れた」
「それでもあの文在寅の極道が大統領になったのです」
「事実、文在寅・・・こいつが大統領になった後から・・・」
「いくら文在寅がスパイだろうと恐れることはない」
「絶対に犬野郎に騙されてはならない」
「4月15日(2020年)国会議員選挙で首都圏100議席を確保しなければ釜山からボートピープルになって日本に逃げるか、またはオーストラリアか最後は自殺するかだ」

チョン氏は「聖書が記録されて以来、聖書は一度も開かれたことがない」と主張した。これは聖書が一度もまともに解釈されたことがないという意味になる。チョン氏はしきりに自分の手で聖書が二千年ぶりに開かれた(又は解釈された)と強調した。荒唐無稽な発言であり、異端の教祖がよく使う表現だ。

指導者祈祷会の様子 https://www.youtube.com/watch?v=8uyAy6Rkqdk&app=desktop(動画)

チョン氏は自国の大統領に対し、「こいつ、あいつ」という言葉にとどまらず、「犬畜生、この野郎」と悪口をためらうことなく発言した。この発言を聞く側も情けない。彼は今年(2020年)4月15日に行われる総選挙についても発言。その言動は政治目的であることを露わにしたかたちだ。

昨年の12月10日、The-Kホテルで開かれた指導者祈祷会の席でチョン氏が述べた発言をそのまま載せる。読者がこれを見て判断に役立てばと思う。

「2回目は牧会者の集会です。これはギネス記録ものですね。元々、私の専攻は牧師たちに聖書を教えることです。これもお集まりの皆さんにはご理解いただけないかも知れませんが聖書の記録はちょうど・・・。聖書はモーセが書いたと。初めに聖書を解釈した人物はパウロでした。その後、聖書の本質が明らかになった最初の出来事がチョン・グァンフン牧師によって聖書が開かれたのです。2千年ぶりに。アーメンはしっかり言ってください。(アーメン、拍手)

私は先週、釜山の牧師指導者大会があり行ってきました。行くとですね、韓国のキリスト教会はどこも私が狂った奴だと言っていましたがもうそうではない。すべての牧師は理解してくれました。チョン・グァンフン・・・。そう、彼は神に特別な恩恵を受けた人物だったと。

スヨンロ教会のチョン・ピルド牧師が放送しているTV放送を昼夜問わず聴かせていただきました。この放送のメッセージが物語っています。チョン・グァンフン牧師の聖書を知ることができて衝撃を受けたと。TV放送のチョン・ピルド牧師はすごい人です。皆さんはその方ご存じですか?(会衆:はい!)そうでしょ。すごい人です。彼は牧師様が仰った聖書を知ることができてよかったと。これを世界に広め講義していこうというのです。さあ、見てください。私はさっき何と言いましたか? 聖書が記録されて以来、聖書が一度も開かれたことがないと話しましたね。先週、放送でそれが証明されたわけです。アーメン」

(CCKが異端・カルトと警戒、及び規定されている人物を異端解除した。該当人物は下記のとおり。この人物を指導者、教祖と仰ぐ教会信者がCCK職員として働いている。これは韓国教会連合(CCIK)で確認した)
・タラッパン運動(世界福音化伝道協会)柳光洙(リュ・ガンス)
・平康第一教会(旧・大声教会)故・朴潤植(パク・ユンシク)救済史シリーズ
・大韓イエス教長老会合同福音教団(現・合福)張在亨(ジャン・ジェヒョン)別名・デイビッド・ジャン
・愛する教会(旧・大信仰教会) 邊承祐(ピョン・スンウ)

 

この記事は韓国の「教会と信仰」から翻訳しました。日本の読者には直接的に関係のない報道も多いため提携元の許可を得て一部編集しています。