どちらも基督公報? そっくりな社名に読者は混乱。伝統ある正統なメディアと異端擁護メディア。どっちがどっち?

韓国においてキリスト教を標榜するメディアは、大きく分けて三つに分類できる。

  1. 正統なキリストメディア 信頼できる教団、または韓国の数多くの教会の支持を受けている言論である。
  2. 異端擁護メディア 異端(カルト)側に立って彼らの主張を擁護したり、異端研究家、既成教会の牧師を猛烈に批判するメディアである。
  3. 異端メディア 新天地が運営する新聞社『天地日報』。統一教会の『世界日報 』が有名だ。

私たちが最も警戒しなければならないメディアは異端擁護メディアである。何も知らずに協力することは多くの危険が伴う。全く異なるものより恐ろしいものはよく似せて作られたものだろう。なぜなら、判断を惑わすからだ。特に公益性の高い情報を発信し読者からも信頼を得るメディアに真似て、利権のために悪用するメディアは注意が必要だ。今回は特に注目したい「そっくりな新聞社」を紹介しよう。

歴史あるキリスト教メディアのひとつ「韓国基督公報」。大韓イエス教長老会統合派の機関誌だ。http://www.pckworld.com/intro/?menu=greeting

 

韓国基督公報の新聞社紹介ページ。紙新聞も発行している。(韓国基督公報サイトより)

韓国には歴史ある正統なキリスト教メディア『韓国基督公報』(ハングックキドコンボ)がある。1946年1月17日に創刊された『韓国基督公報』は韓国の週刊新聞の中で最も長い歴史を持つ新聞だ。 同時に大韓イエス教長老会統合派の機関紙でもある。もちろん、教団を超えて韓国の教界と社会に向けてメッセージを送っている。日本ではいのちのことば社クスチャン新聞が同社と提携関係にある。統合派は日本基督教団とも協力関係にある。

ところが、そっくりな社名の新聞社がもう一つある。しかし全く内容の異なる新聞だ。「基督公報」(キドコンボ)だ。 http://www.kidogkongbo.com/ 2社とも同じ社名だが歴史ある統合側の機関誌は最初に「韓国」と付く。非常にややこしい。

この「基督公報」の記事を読むと、異端研究を長年続けている統合の牧師崔三卿(チェ・サムギョン)氏に対する批判的な記事が目につく。事実確認もなされないスキャンダルをあたかも事実のように報じている。崔牧師は韓国を代表する異端研究家であることはあまりに有名だ。

崔牧師を激しく批判し事実ではない情報をもとに攻撃の手を緩めないクリスチャントゥデイという新聞社がある。基督公報のファン氏はクリスチャントゥデイ側と手を組んでいることは紙面上からすぐにわかることだ。クリスチャントゥデイのバナー広告が掲載されている点も注目だ。

『現代宗教』のホームページに掲載された各教団の決議内容によれば『基督公報』の発行人および編集人ファン・ギュハク氏は 合神派において2017年、第102回総会で異端擁護者(イ・マニ氏の新天地擁護、異端研究家非難)と決議されていることがわかる。新天地といえば日本でも大変問題視されているグループだ。同紙はこれを擁護しながら、問題提起をつづける研究家を常に批判している。つまり基督公報は正統的で歴史ある統合の新聞社に似せて作り異端側の発信窓口になっているのだ。

韓国のクリスチャンにとって「基督公報」といえば統合派の機関紙というイメージは強く、まさか同じような社名の媒体が存在することはあまり知られていないようだ。正確には「韓国」をつけなければいけないのだ。

異端擁護メディアとして規定された『基督公報』。統合の機関紙にそっくりな社名に読者は混乱してしまう。(基督公報サイトより)

改めて確認したい。『韓国基督公報』は大韓イエス教長老会統合派の教団機関紙であり、『基督公報』は異端擁護者と規定されたファン・ギュハク氏によって発行されていることが分かる。日本のキリスト教界は韓国教界の複雑な事情を正確に知り、異端側のプロパガンダ(宣伝工作)に騙されてはいけない。

基督公報はクリスチャントゥデイのバナーも掲載している。(基督公報サイトより)

クリスチャントゥデイや張在亨側の信者たちが盛んにシェアする崔牧師を誹謗するスキャンダル記事。事実ではない情報を無作為に広い集め発信する媒体だ。(基督公報サイトより)

大韓イエス教長老会合同は第101回総会で基督公報の発行人ファン・ギュハク氏について研究報告をまとめている。

ファン・ギュハクは自分のメディアを通じて数多くの異端擁護記事を掲載するだけでなく、健全な異端研究者を攻撃している。彼の主張は神学部の研究の結果、 神学的に一考の価値がない。したがって、本総会傘下、全国教会と牧会者及び信徒は、ファン・ギュハク氏のメディアに寄稿、購読、広告及び後援することを一切禁ずるべきである。また、ファン・ギュハク氏の文書を当総会の傘下の教会とメディアも掲載し、引用することを禁じるべきである。