資金洗浄事件(マネーロンダリング)によりCMC(クリスチャンメディアコーポレーション)はサイトを閉鎖。オリベット大学も有罪判決で約1億4000万円の罰金を支払う

クリスチャニティトゥデイ(2020年2月20日付け報道

「ニューズウィーク」と「クリスチャンポスト」を配信していたネット企業やオリベット大学などによる約39億円の詐欺計画が発覚してから約15カ月後、被告らに資金洗浄、共謀、詐欺の罪で有罪判決が下った。

IBTメディアの元オーナーであるエチエンヌ・ウザク被告と、CMCI(クリスチャン・メディア・コーポレーション・インターナショナル)の元CEO、ウィリアム・アンダーソン被告(傘下で配信する「クリスチャンポスト」のCEO兼発行人)は先週、マンハッタン地方検事により有罪と認められた。

地方検事の広報担当者によると、カリフォルニア州に本部を置くオリベット大学(トレイシー・デイビス学長)は2月20日、営業実績の改ざんや陰謀に関与したことで有罪となり、約1億4000万円の罰金を科せられた。詐欺罪で有罪判決を受けたオリベット大学の理事長アンドリュー・リンは、今後2年間、同大学の経営に携わることを禁じられた。その後、同氏は理事長を退任した。

米福音派マガジン「クリスチャニティトゥデイ」が張在亨の再臨主疑惑報道を行なった。

オリベット大学、IBT、CMCIなど事件に関与したグループはそれぞれ互いに独立していると主張しているが、各団体とその代表らは、論争を巻き起こしている韓国人の牧師、デイビッド・ジャン(本名=張在亨、ジャン・ジェヒョン)と関係がある。一部の信者によって「再臨のキリスト」と信仰されている張在亨の広大なグローバル・ネットワークは、「オリベット大学」、「クリスチャンポスト」、「クリスチャントゥデイ」、そして「インターナショナル・ビジネス・タイムズ」などがある。

(その親会社が2013年に「ニューズウィーク」を買収)を設立した。

この犯罪計画によると、2018年に「クリスチャニティートゥデイ」が特集したように、メディア企業とオリベット大学は、ハイエンド・コンピューター・サーバーを購入するための約39億円の融資を確保するため、財務状況を水増しした。マンハッタン地方検察庁によると、彼らはその代わりに安価なサーバーを入手し(あるいはまったく入手せず)、不正に得た金を自分たちの業務のために使い、資金を相互に移転した上で隠蔽をはかったとされる。

今回の裁判で最終的に、IBTメディアと、現在は閉鎖したクリスチャン・メディア・コーポレーション(CMC)は、それぞれ約560万円の罰金を支払わなければならなかった。去年12月、CMCは、計画の不正な情報を提供した営業実績を改ざんした罪と、捜査の召喚状に対する裁判所侮辱罪について認めた。

「私たちは無罪判決を望んでいたが、この軽罪が終わることでこの長くて骨の折れるプロセスに終止符を打ち、前に進むことができる」とCMCはクリスチャニティトゥデイの取材に答えた。

CMCと「クリスチャンポスト」は別々の法人だが、どちらもワシントンDCの同じ住所に本社を構え、経営を共有していた。CMCの北米ディレクターに就任した元世界福音同盟(WEA)理事のクリストファー・チョウは、CMCのウィリアム・アンダーソン被告の後任として「クリスチャンポスト」のCEOを務めた(オリベット大学のワシントンDCキャンパスの住所は「クリスチャンポスト」と同じ施設にある)。

(CMCはサイトを閉鎖して新たに同じ経営陣がケノシス・メディア・グループという張在亨のメディア親会社を立ち上げた。内容は有罪判決を受けたCMCとまったく同じである。グルーバル・ネットワークとして乱立する各メディアを統括している。)編集部

今週初めに、CMCのホームページが削除された。削除前までは、「世界をリードするクリスチャン・メディア・ネットワーク」と自らを説明していた。同社はクリスチャニティトゥデイに対してこう語る。「CMCは1年以上、新しい管理下にあり、この一連の出来事から次に進めることを楽しみにしている」。「新しい管理」とは何かと尋ねると、「もう活動していない」とCMCは述べた。

オリベット大学(イリノイ州にあるオリベット・ナザレ大学やミシガン州のオリベット大学とは無関係)のニューヨーク・キャンパスは、「ニューズウィーク」のオフィスと共に捜査の一環として警察による家宅捜索が行われた。

2010年から18年までCMCと「クリスチャンポスト」を率いたウィリアム・アンダーソン被告は、オリベット大学の元役員だった。CMCの他のメンバーは、学校の理事会メンバーおよび教授を務めている。

同大の現在の理事長であるアンドリュー・リン被告は、実刑判決と引き換えに、詐欺計画での有罪を認めた。

これら判決に対し、オリベット大学の広報担当者は、コメントの要請に応じなかった。

オリベット大学は、主に韓国と中国から学生ビザで入学した数百人の学生に、ジャーナリズムとITにおける複数の学位を含む21の学位プログラムを提供している。同大はいまだに聖書高等教育協会(ABHE)の認定を受けているが、「この刑事事件の結果、その立場が脅かされるか」との質問にABHEの広報担当者は「コメントできない」と述べた。

「クリスチャニティートゥデイ」は数年にわたり、張在亨の信者たちによる世界福音同盟への関与、メディアの特性を彼ら伝道ツールとして使うアプローチ、張在亨をめぐる「奇怪な神学的主張」についての問題視されるべき懸念も含め、張在亨の世界中に張り巡らされた広大なつながりを追ってきた。

今回有罪が決定したアンドリュー・リンの妻チョウ・ボラは、「張在亨が、イエスの地上での使命を完成させるために神によって選ばれたメシア」という講義(教理)の重要な推進者だと、張グループの共同体の複数の元メンバーはクリスチャニティトゥデイに証言している。

関連記事(音声解説)https://www.christianitytoday.com/ct/2018/march-web-only/newsweeks-second-coming-christ-david-jang.html

この事件の判決手続きは4月に予定されており、オリベット大学は9月にその申し立て条件に関する最新情報を提出する必要がある。同大は2年間で約1億4000万円の罰金を支払うことになる。

 

執筆:ケイト・シェルナット

マンハッタン地方検察庁による今回の事件、判決に対する公式声明

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本記事は「クリスチャニティートゥデイ」(米国)より許可を得て翻訳、転載しました。翻訳にあたって、多少の省略、編集をしています。

出典URL:https://www.christianitytoday.com/news/2020/february/ex-christian-post-publisher-cmc-ibt-olivet-fraud-scheme.html